津市M様邸のリフォーム工事も完了。
この家では玄関ポーチ屋根が腐食して垂れ下がっていたため、それを解体し新たに雨に濡れにくいポーチを造りました。
家の痛みを点検する際に気にするところは、やはり雨水の侵入や結露です。屋根の裏の「軒」と呼ばれる部分を見上げると、おおよその痛み方はわかるものです。
昔の家のようにあまり通気を考えていなかった時代のものは、特に傷みやすいですね。袋綴じになっているとその袋の中で結露が起こり、木が腐食してしまうのです。
大掛かりな工事となりましたが、これでこの部分は安心して永く暮らしていただけるものと思います。
リフォーム工事はアイデア次第。
単に補修するだけならば、どこでもできると思いますが、オシャレに使いやすく無駄なお金をかけずにやるには、やはりそれなりの知識と技術が必要ですね。
本日も朝から２件のリフォーム現地調査に出掛けました。
１件は、洗面脱衣室の床の腐食ですが、この補修はとても多いもののひとつです。おそらく浴室と脱衣室の間で起こる結露が原因じゃないのかな？と思いますので、ここを改修したいと思います。
また他の気になる点を探すと、リビングの床がフワフワしていました。今の家のように構造用合板が張られているわけでもなく、わずか12㎜のフロア材の下はもう地面といった状態ですので必ず傷んできますね。冬場の底冷えも厳しいものと思います。
まだこの床材を支える根太はしっかりとしていましたので、この上に無垢材を重ね張りすればそれほど冷え無くて快適に暮らしていただけるのかな？と思いました。
もう１件は、外壁屋根塗装。
こちらは塗装がどうこうよりも外壁材の継ぎ目にあるコーキングが切れてしまっている状態。ここから雨水が侵入して木を腐らせ、外壁が外れてしまったりしている状態でした。
また明らかに正規の塗装工事でなく、１度しか塗っていない部分を見つけたり、従来はそこに使わない部材で仕上げていたりと、１０数年前の住宅は良くないですね。
町を走ると勢いのある塗装屋さんを沢山見かけますが、その出来栄えはなかなか一般の方では判断がつきにくいものです。
10年先には大きな差がでてくる工事のひとつですので気をつけて下さいね。
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