お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

日本文学


画像解説)家の中に窓があるのは、とてもいい。部屋間が壁だけだと、どうも寒々しく感じるが、窓で繋ぐことにより、目、光、風、音、気配など一気に感じるものが広がる。




近代日本文学を代表する小説家の一人として、海外で最も評価の高い日本作家が谷崎潤一郎です。
明治末期から第二次世界大戦後の昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得ています。


その著書「陰翳礼讚(いんえいらいさん)」の中に、とても興味深い記事がありました。


谷崎氏は、明と暗の部分を表現する文学が多く、人間の影の部分について多く執筆されているわけですが、こと建築に関しては特筆すべき知識をお持ちだったようです。


「陰翳礼讚」は、もしかすると学校で使われている教科書にも載っていたことがあるはずですが、高校時代などにそんな難しいことに興味も向かず、流してしまったかも知れませんね。
本というのは、読み手の意識でその中に見えるものが変わりますから楽しいものです。


その「陰翳礼讚」では、日本家屋がもっている「うすぐらさ」を称揚するものを説明するのに日本家屋の不便さをあれこれ引き合いに出しています。
煎じつめれば「薄明」と「清潔」の両立に日本の美意識が発端しうるというのです。


この本の中で『わらんじや』のことに触れています。


(著書より抜粋)

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京都に「わらんじや」と云う有名な料理屋があって、こゝの家では近頃まで客間に電燈をともさず、古風な燭台を使うのが名物になっていたが、ことしの春、久しぶりで行ってみると、いつの間にか行燈式の電燈を使うようになっている。


いつからこうしたのかと聞くと、去年からこれにいたしました。蝋燭(ろうそく)の灯ではあまり暗すぎると仰っしゃるお客様が多いものでござりますから、拠んどころなくこう云う風に致しましたが、やはり昔のまゝの方がよいと仰っしゃるお方には、燭台を持って参りますと云う。


で、折角それを楽しみにして来たのであるから、燭台に替えて貰ったが、その時私が感じたのは、日本の漆器の美しさは、そう云うぼんやりした薄明りの中に置いてこそ、始めてほんとうに発揮されると云うことであった。


「わらんじや」の座敷と云うのは四畳半ぐらいの小じんまりした茶席であって、床柱や天井なども黒光りに光っているから、行燈式の電燈でも勿論暗い感じがする。が、それを一層暗い燭台に改めて、その穂のゆらゆらとまたゝく蔭にある膳や椀を視詰めていると、それらの塗り物の沼のような深さと厚みとを持ったつやが、全く今までとは違った魅力を帯び出して来るのを発見する。

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谷崎潤一郎が書いてる当時の、「わらんじや」は、現在の「わらじや」で、三十三間堂の近くにある鰻雑炊の老舗とのことです。


400年の歴史があり、店名は秀吉がわらじをぬいで一服したことに由来しているそうです。
メニューは、鰻鍋と鰻雑炊のコース(6,100円)のみ。
上物のうなぎを白焼きにし、餅、椎茸、にんじん、ごぼうなどの野菜をごはんにのせて、アツアツの雑炊に。ふんわり卵でとじて上品な仕上がりでいただくそうです。


わらじや京都市東山区七条通本町東入ル→詳しくは食べログへ


このような思いを追いかける心豊かな旅もいいですよね?





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1/27(日)13:30〜15:00

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[定員]
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[ご予約]
・お電話 059-229-7200
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