画像解説）施主様支給のランプを活かしたデザイン。簡単そうで難しいのが雰囲気のデザイン。あらかじめ持ち込まれる照明を教えていただけると、その照明を最大限に活かす雰囲気を演出させていただきます。
「一般住宅」と「高性能住宅」
見た目には差は全く感じられませんが、その暮らし方は大きく変わります。
住宅を販売している会社でさえ、未だにこのことに気づかないところもあるようですが、今や住宅会社は完全に二分化されたように感じます。
あの素敵な出窓や複雑な屋根形状を持つ洋風豪邸住宅の最先端を走ってきた「一条工務店」様でも、今や大きく舵を切り、キュービックスタイルで太陽光一体の片流れ屋根を主流とするi-cubeやi-smartシリーズのコンパクトシリーズが人気を集めていますよね。
では、見た目は同じなのに生活はどう変わるのか？を簡単に紹介してみますね。
高性能住宅は全館冷暖房が前提にデザインされます。
つまり、室内ドアはすべて開けっ放した状態で、吹き抜けを必ず一か所は作ることにより、冷暖房を全館に回すように設計されるわけです。
一般住宅では、光熱費がもったいなく、冷暖房の効きが悪いので、慌てて扉を閉めて、人がいる部屋だけを必要に応じて冷暖房運転をすると思います。
リビング階段も冷暖房が逃げていくために、その手前に扉をつけているプランを多く見かけます。(一般住宅では、これは間違いなく必要です！)
つまり、設計プランもドアを閉めた状態が前提となるわけです。
注意したいのが、一般住宅では、こういった冷暖房が逃げる対策も打たずに「リビング階段」や「吹き抜け」を持つプランを提示されてしまうことです。
優秀な設計者は、自社の住宅の特性をよく知り、そこに住まわれるお客様が暮らしやすいプランを書く人のことなのですが、新築を夢見るお客様は性能のことなど頭から飛んでいき、その絵ばかりに心を奪われる傾向にありますが、いつもいうように「美人は３日で飽きます」。
問題は「暮らし」だと思います。
暮らしをデザインでき、後に不具合が起こらないように設計できてこそ優秀な設計者であり、単なる間取りパズルなら誰にでもできますし、それでいいのならば一級建築士の資格も高いお金や時間を費やし大学で建築の勉強もする必要もないわけです。
使っていない部屋の温度を暖かく保つことは、一般住宅では「非常識」ですが、高性能住宅ではそれが「常識」と変わるわけです。
住宅内での温度差は２度以内に保てることが良いとされていますが、これを実現できるのが高気密高断熱住宅であり、各部屋にエアコンをつけてスマートハウスだ、省エネだなんて謳っているバカな風潮から解放されるわけです。
逆に言えば、吹き抜けを持ったり、リビング階段を持ったりと、開けっ放しのデザインが必要となりますので、設計者のデザインの幅が大きく広がることになり、さまざまな仕掛けにより室内を広く見せることが可能となるわけですね。
先にそこに住まわれている方の感想をいくつかあげてみますと
・この家には梅雨がない
・梅雨時期は、窓を開けると風が入り気持ちはいいけれど、窓を閉めている方が涼しい。
・暖房エアコンのおやすみタイマーが最低３０分だけど、１５分もかければ十分なので、小刻みなタイマーがあればよかった。
・オール電化の電気代が安すぎて、真冬で6,000円台だったことを誰も信じてくれない。
・花粉の時期に洗濯物を室内干しする癖がついたら、それでよく乾くし楽だから、もう最近は外に干したことがない。
・床がそんなに冷たくないので、室内では靴下を脱ぐようになった。
・真冬でも夜6時から8時までエアコンを2時間も回せば、もう家じゅう暖かかくて、２Ｆに寝にいくと２Ｆはさらにもう少し暖かいから、寝室のエアコンはいらなかった。
等々の声が届いています。
今まで一般住宅やアパートに住まわれてこられたお客様は、明らかに今までと暮らしの常識が覆り、お引き渡し時にはオシャレだ、カッコいいだのが喜びの声だったものが、「暮らしやすい」という喜びの声に変わり、想像以上の高性能に驚いておられます。
そして皆さま、これからの夏がどんなに快適かが楽しみだそうです。
(欠点は、R+house津の家は、ご飯が美味しすぎて太ってしまうそうです。そう、食欲ってその雰囲気などに大きく左右されますからね…。私たちの研究が正しかった証明ですが、半分本気で怒っている奥様もいます(笑))
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