お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

耐久性の確保

木は乾燥していれば腐りません。
多くの寺社仏閣は木造でありながら何百年もの間痛むことなくその形を保っています。


常に乾燥した状態を保つには、
○室内と壁内を同じ温度に保つ
○空気は水分を含んでいるので、しっかりと換気をする
この2点につきます。


「定期的に窓を開けて換気をすれば?」


という話になるのですが、それでは夏は暑いし、冬は寒いです。
しかも壁の中までは換気ができません。
ですので、あらかじめ空気が流れる仕組みを作るのです。
気密性を高めることにより、空気を一定方向に効率よく流すことが可能になるのです。


わかりやすくたとえると、
ストローで水を飲むときに、途中に穴を開けると水が漏れてしまい効率よく飲めません。タバコを吸う人もわかると思いますが、途中で穴の開いているタバコは吸えません。


勘違いされている営業マンもいると聞きますが、
「気密性を高める目的は、密閉することではなくて一定方向へしっかりと空気を流すことにあるのです。」


つまり、3つの条件
高気密・高断熱・定量換気がそろってこそ初めて快適で耐久性のある住宅ができあがるわけです。