従来の住宅はその土地の形状に合わせてまず建物をできるだけ北西側に寄せて、南側に庭を確保するというのが一般的な考え方でした。
それはリビングやダイニングを日当たりの良い南側に面するようにといった考え方からのセオリーでした。
でしたと言うよりは、今も一般的な住宅だったならばそうした方が良いでしょう。
しかし、QhouseのS-ClassやA-Classは本物の高気密高断熱住宅。(このあたりも気密測定さえも行っていない、なんちゃってもあるので注意です!アール津では0.2未満を基準としています。)
そうなると年間を通した日照の状態を把握して、近隣建物の建ち方を踏まえた上で冬の日射取得をどのように得るかを考えていきますので、必ずしも南側に庭を取るといった配置になるとは限りません。
周辺の状況をよく観察し、景観の良い場所、視界が抜ける場所、日当たりの良い場所などその土地が持っている性格を見極めていくのです。
その場合、南側にギリギリまで建物を寄せることもあり得ます。こうした配置は本物の高気密高断熱住宅だからこそできるのです。
そのように考えた間取りは、東西南北の窓の取り方、風景の取り込み方など工夫を凝らし、南側は夏の日射を遮蔽、冬には日射しを取り込むように。
北側は日に照らされた樹木の顔を眺めたり、東西は低い太陽高度をうまく遮蔽しながら居場所をつくるのがポイントでしょう。
本当はこういったことが設計をする上での建築の基礎なのです。
※参考文献:だん(2013.07新建新聞社)
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・2015.R+house全国大会個人の部全国2位受賞
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