木造住宅は大工の腕で７割が決まります。
しかし、それは見えない部分が大半となりますので、お客様には確認する術もありません。
では、どこでその力量を見分けたらいいの？
といったご質問をよく受けます。
素人の方は、見学会などで家の隅々を粗探しし、雑だとか丁寧だとか判断されますが、残念ながらそれでは判断はできないでしょう。
なぜならば、建築会社によっては完成間際にいわゆる「補修屋」と呼ばれる補修専門のプロを入れて、何十箇所も表面を補修するからです。
補修屋は、例えば床に傷がついていても、上手にそれを埋めて、木目まで描いてしまいます。傷の箇所を知っていてもわからないくらいに、直すことができるのです。
では、どこを見ればいいの？
簡単なことですが、私の経験からいけば「車」ですね。
住宅営業もそうですが、職人も同じです。
車が綺麗に片付いていない職人で腕が良いなんて奴に会ったことがありません。
大工は、その仕事の半分が段取りと整理整頓になります。
明日の仕事を段取りし、効率良く仕事ができるように整理整頓をするわけです。
これも単に埃だらけだとか、そういった問題ではありません。
現場が仕事しやすいように整然と片付いているか？が大切なのです。
これができるものとできないものとでは、仕事のスピードは２倍違います。
早いと雑？
そういった場合もあるかも知れませんが、大半は早い奴ほど良い仕事をします。
遅い奴は、しゃべってばかりいます。
職人の仕事はしゃべっていてはできません。
なぜなら身体を動かしながら、頭の中はフル回転しているからです。
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