お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り


アール津では無垢材フローリングしか使いません。


今の工業製品に慣れた世代の方は、この「無垢」といった言葉を
知らない方もみえます。


無垢材とは、自然の木を切り出したもので化学物質は、一切含まれていません。
新建材とは、木材のチップを接着剤で固めたものに、木目のビニールシートを貼ったもの。


今、お住まいのアパートの床はおそらくこの新建材、もしくはクッションフロアと呼ばれる
ビニールシートだと思います。


どんな商品にも善し悪しがあると言われますが、
ことフローリングに関しては、新建材が優位な部分は見当たりません。


メーカーは、耐久性の部分だけは勝ると言いたいようですが、
現実を考えると、新建材は工業化製品なので試験で強度、耐久性を計測して無垢材よりも強いデータを提示しますが、それは木材のチップを固める接着剤の強度です。あくまでも実験室での耐久性、強度が根拠なので、新建材の耐久性には疑問が残るはずです。
反対に、無垢材は世界中に100年、200年建ち続けている無垢材でつくられた家が現存しているということが、耐久性の根拠ですね。


なによりも、家を建てるということは、豊かな人生を目指すということであり、
さらに命と財産を守ることは、耐久性のある体にやさしい家でなくてはならないという事は明らかです。


新建材を多用することは、体に絶対良くはありません。
家にいて一番抵抗力の低い小さな子供さんやお年寄りがシックハウスになってしまい新居で暮らせなくなってしまったら、なんのための家でしょう?
やはり、家を建てるのに大切な事は、「体にやさしく長持ちする丈夫な家づくり」をすることです。


その無垢材を施工するには、経験と技術が必要であり、
アール津でよく見るヘリンボーン張りなど、大工の腕の見せどころです。
取付や加工がしやすい新建材は大工の腕の差もでにくいことから、便利に使われています。


梅雨時期などに一歩部屋に入れば、その差は歴然です。