名張市土地視察 - お家のことを勉強するブログ

先日、構造見学会にご来場いただきました名張市のＹ様とＯ様の土地を視察に行ってきました。

Ｙ様の土地は奥様のご実家の隣ということで、お母さんと立ち話をしてしまいましたが、なんと私の家内と同郷であり、昔とてもお世話になった大切な方の同級生であることもわかりました。
「縁は不思議なものやに、そういうことって良くあるものや」
とお母さんは教えてくださいましたが、本当にそういうものですね。
私たちは、娘さん夫婦が勝手に探してきた建築会社なのですが、まるで最初からそう決まっていたかのようです。
しかし、娘夫婦がチョイスされたミナモ外壁の空間マジック松岡先生の作品が目の前に誕生したら、娘のことを知り尽くしている、さすがのお母さんも驚かれることでしょうね(笑)

またＯ様の土地も見て驚きました。
この土地は、私が数カ月前、名張市Ｍ様の現場を訪れた際に目をつけていた最高の土地じゃないですか…。
ここなら、藤田先生デザインによる軒の深い平屋の家を建てて、趣のある暮らしを望まれるお客様にピッタリじゃないかと目をつけていたわけです。まさかそこをご購入されたお客様が訪れるとは、びっくりですね。
こちらもやはり逢うべくして逢ったのですね。

神様の存在を信じてしまうかのような一日でした。

そして、名張まで出かければ当然建築中のＭ様邸の確認へと･･･

Ｍ様邸のためにチョイスした一般的には入手困難なフローリングが綺麗に張られていました。
この「どこか懐かしさを感じる家」として、何をしたら懐かしさを感じるのか？の狙いのひとつに、神社、仏閣を真似るところにありました。

神社やお寺って、緑に囲まれていることが多いせいか、そこにいるだけで不思議と空気が澄んでいて、静かに私たちの心まで素直にさせる魅力を持っていますよね？
また、それとは真逆に、子どもの頃は神社やお寺の境内でよく遊んだものです。

その雰囲気に欠かせないのが、この乱尺張りの幅の広い厚みのあるフローリングです。
普通人間は、なんでもきちんと揃っているものに気持ち良さを感じる生き物なのですが、このフローリングだけは例外であり、継ぎ目が揃っていないことに落ち着きが感じられますよね？やはり、木という自然素材は自然のままで使うのが一番人間になじむということでしょうか？

また、人間の目はえらいもので、フローリングを張った上から見ているだけで、この板が一般的なフローリングよりも厚いだろうということが読み取れてしまいます。
観賞会時にそういった人間のもつ感覚も十分に味わっていただけたらと思いますね。