土地との会話 - お家のことを勉強するブログ

アトリエ建築家の初回訪問は、実際に建築地に訪問し、敷地調査から始まります。

あらかじめ土地家屋調査士に依頼した「敷地データ」を元に、現地にて土地との会話を楽しむわけです。

「敷地データ」は、隣家の窓の大きさや高さ、前面道路との高低差などを綿密に測定し図面化したものとなりますが、これはどの建築会社でも当然準備していると思いますので、ここまでは一般的な設計手順と同じです。

アトリエ建築家は、それをひとつひとつ確認しながらも、その土地の日射、風、空気、湿度、景色を読んでいきます。

良い住宅は街並みにも馴染むことが大切であり、個々の建てられる住宅が集まってその街の雰囲気を創りだしているのですね。

外国から訪日した建築家は、空港を降り立つとその街並みの景色がバラバラなことにとても喜ぶそうです。

そう、私たちが画像で見る諸外国の素敵な観光地は、街並みがとても綺麗に揃っていて美しい印象を受けますが、日本では東京駅や名古屋駅周辺をみても、個々に勝手なデザインでビルを建てているといった印象ですよね。

諸外国の建築家は、自国では自由度が効かないため
日本の建築は何でもやり放題で好きなデザインができ、腕が鳴ると喜ぶわけです。

デザインは、住宅単独で見ることはできません。
住宅の周りの外構、隣家、前面道路、周りの景色と人間の目には様々なものが同時に映るわけで、そこにその家があってこそ美しいと感じる住宅が優秀なデザインでしょう。

それと比較し、内観は自由です。
外から見えることもないので、自分たちの個性に合わせて好き放題できるものです。

しかし気をつけなければいけないのは、生活をすると様々なモノが増えるということですね。
モノは、様々な色を持ちますし、様々な高さ、幅を持つのです。
これらを上手に統一できると、美しい室内となりますが、簡単なことのようで難しいものです。

狭い部屋を広く見せるためには、家具などをロータイプのモノで揃える、部屋の入り口の対角線上に観葉植物などの視線が行くものを置き、視点間距離を広げるなどの工夫もできます。

置くものひとつで部屋の雰囲気もずいぶんと変わるものですよ。

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