本日は、施主様ブログでお馴染みの名張市Ｍ様邸の建築家３回目訪問でした。昨晩に突然、奥様のご両親からお金を出すから、和室の増築を…との電話が入ったそうですが、当然のように建築家も将来起こることを想定済みでしたから、すんなりとご提案を２種類出していただきました。
あとはＭ様が、北側か西側のどちらに増築をするかの選択をするということに落ち着きました。
もし北側に設置されたら、玄関土間を挟んでの和室となりますので、「どこか懐かしさを感じる家」そのものの演出にとても効果的です。
玄関ドアを開けっぱなしにして、土間の回りに腰をかけて井戸端会議、なんて懐かしい風情が蘇りますね。まるで火鉢を真ん中に置きたいくらいです。
もしかすると、あまりに居心地が良すぎて、孫を見にこられたご両親がなかなか帰らないなんて光景も目に浮かぶようです。
メリット、デメリットはあるかも知れませんが、それを差し引いてでも、遠く離れたご両親が、行きたくなる、泊まりたくなるような家って素敵かも知れませんね。
このＭ様邸、実は「どこか懐かしさを感じる家」とタイトルしながらも、屋根一体型の太陽光発電システムを10kW搭載し、20年間全量売電を行います。
そう、一般的な太陽光発電システム(9.9kW以下)は、太陽光で発電された電気を家庭内で使用し、余ったものだけを10年間売るという制度になるのですが、10kW以上を搭載すると、発電したものをすべて売るという契約ができるのです。しかも20年間です。
この売電したお金は子どもの学資金として使う予定ですので、屋根には何も載っていないものとし、知らないうちに通帳にお金が貯まっていくと言った計画です。Ｍ様の子どもはまだ０歳ですので、大学に行く頃には約７５０万円くらいのお金が通帳に入っている仕組みです。
(ただし、太陽光発電システム代金分(約４００万円)などは考慮していません。)
見た目はどこか懐かしさを感じる家でありながら、その中身はとんでもなく高性能な住宅の誕生となります。R+house津らしい家づくりができそうですね。
本日、建築家へのご依頼をいただきました松阪市中林町Ｔ様も、今のところ、この10KWを搭載したいとのご希望です。やはり子どもの将来のことを考えての賢い選択のひとつですね。
Ｔ様の奥様は今日で６回目のお顔合わせになりますが、ご主人とはまだ２回しか顔を合わせておらず、名前やお勤め先も今日初めて教えていただきました。本当に全くお客様情報を聞かない会社なのです。
そのＴ様の奥様が、なんとＭ様に続き「施主様ブログ」に挑戦してくださるそうです！このＴ様、建築会社決めもＭ様とは正反対というか、なんというか、ご主人は１件も建築会社も回っておられないそうです。
どこにも回らずに一発で決めていただいたそのお気持ちに、しっかりと気持ちで返せるように精一杯頑張って、そこに住むだけで人生が豊かに変わる家を創っていきたいと思いますので、ご期待くださいね。
Ｔ様のご希望は、できるだけシンプルな家
これこそ設計力の見せどころですね。
最近の住宅は、自由設計ということで、素材や形にこだわり、住まいを設計できることは素晴らしいことです。
しかし、そのために月々の返済額が+5,000円、+10,000円…と増えているのです。
逆にそこまで予算をかけずとも、もっと素晴らしいご提案ができたとしたらどうでしょう？
お金をかけるべきところ、けちるべきところをきちんとジャッジし、シンプルでありながらもカッコいい家をつくる。この理想に挑戦したいと思います。もちろん、見えない部分には「高性能」に妥協しません。
価格とその圧倒的なパフォーマンスにご注目くださいね。
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