お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

尺(30.3cm)の意識


本日は、午前中に津市のO様、午後には鈴鹿市のG様にご来店いただきました。


O様におかれましては、定年退職後を目指して趣味の「本がいっぱい並んだジャズカフェ」を開きたいとのことで、定年までしっかりと頑張った自分へのご褒美といったところでしょうか。それを健気に応援する奥様は素敵です。やっぱり同じ地方出身の方で嬉しく思ってしまいました。
故郷から離れていても、やっぱり郷土意識ってどこかにあるんですよね。
R+houseのアトリエ建築家がデザインしたカフェなんて、あまりに素敵すぎます。施主様の人生が豊かになるだけでなく、そこにいらっしゃるお客様の人生までも豊かに変えることができれば最高の仕事です。
お仕事の都合上、様々な経験という財産を持たれておりますので、それも活かして、ぜひ周りの方々も幸せな気持ちになれるカフェを開きましょう。
よろしくお願いいたします。


G様におかれましては、今回2回目のお顔合わせですが、早速、建築家依頼の申し込みをいただき、アトリエ建築家に来ていただくことが決定しました。これで3月は、松阪市T様、明和町F様、そしてG様と3回の新規建築家訪問が待っています。(日程調整できるかな…)
G様ご夫婦は、お互いに趣味嗜好が少しづつ合わないとのことですが、Rの家に関しては意見が一致したとか…。すでに依頼させていただく建築家も決まっていますのが、道行く人が遠回りしてでも眺めて通りたくなるようなカッコいい家が誕生しそうです。選んでいただいたことに間違いがなかったと思っていただけるように、住めば住むほどにその良さを感じていただけるように、がんばりたいと思います。私たちの力量の見せどころですね。
家と同時に建築後には、一緒にカレーライスパーティーを開けるような関係になりたいです。


さて、先日、名張市のM様プラン提示に来ていただいたアトリエ建築家藤田先生に日本人は意識していなくとも、畳サイズの割付が落ち着くというお話を伺いずっと気になっていたところ、昨日も弊社が標準フローリングを採用しているユニバーサルジャパンの姫路様に同じような話を聞きました。


若い時には、やれフレンチだのイタリアンだの欧風文化に憧れていても、いつの日にかはやっぱり和食がいいなという時がきます。
もちろん消化機能の低下や生理的な条件による好みの変化ですが、食べ物以外でも日本人は年齢を重ねると和風の事物を好むようになるのです。


それは、「自然に体に馴染むもの」を求める心が表に出てくるからでしょう。


今風のマンションで育った子どもの体の中にでも、どこかで和の感覚を知っていることがとても不思議です。


たとえば、人と会話をされる時、そこには6尺(しゃく)=1間(けん)(約1,800mm)という畳みの長い辺の距離が最適とされます。というか、むしろ自然とそうなります。それが少し親しくなると、4尺、3尺…と自然に近づいていくわけです。


この距離感も誰に教わったわけでもないのに、体が知っているのですね。


この距離感がつかめれば、間取りプランを見る目が数段上がります。
つまり、これによりソファの大きさや配置もわかりますし、そこから突き詰めると部屋の大きさもつかめるわけです。仕事の都合などの来客が多い家庭では、6尺の距離を保てるのソファが必要であり、親しい人だけしか集まらない家庭では4尺以内のソファでいいわけですね。


西出和彦氏の対人距離の定義からみると、
他域 - 50 cm 以下。絶対的に他人を入れたくない範囲で、会話などはこんなに近づいては行わない。
会話域 - 50 cm 〜 1.5 m。日常の会話が行われる距離である。 このゾーンに入ると会話なしではいられない
近接域 - 1.5 〜 3 m。普通、会話をするためにこのゾーンに入るが、会話をしないでこのゾーンに居続けることも不可能ではない。
相互認識域 - 3 〜 20 m。このゾーンでは、知り合いであるかどうかが分かり、相手の顔の表情も分かる。普通、挨拶が発生する距離である。特に、3 〜 7 m の距離では、知り合いを無視することはできない。
という人間工学的なDNA距離があるわけですが、ここにさらに和の尺感覚がか絡んでいるわけです。


私はよく見学会でお客様に話します。


奥様は対面キッチンが好きな理由のひとつに、家族に置いてきぼりにされる感が嫌だとのこと。それならば、注意点として距離のことがあります。
ソファで戯れるご主人と子どもの会話などが自然に聞こえる距離は、2間(約3,600mm)までです。
大きなリビングで、その配置を間違えると、せっかく対面キッチンにしてもそれは蚊帳の外となってしまうわけです。


間取りプラン図を見られた際に、20畳のLDKはそれは広くて気持ちいいかも知れません。
しかし、その中にも壁で隔たれていなくとも、4.5畳と6畳の空間で割付ができているでしょうか?
アトリエ建築家のプランでは、そういった壁で隔たれてはいないけども家族が通るであろう動線、自然と体に馴染み会話が弾む空間割付など、建築のこと、人間のこと、暮らしのことを知れば知るほど考えられているのです。
ということは、住めば住むほど体に馴染んでくるわけですね。


レストランに行った際にでも、同席者とのテーブルを挟んだ距離、隣の席との距離など、洋風文化が入り込みすぎた今ではきちんと意識しないと間が崩れている場合が多々あります。それが落ち着けない空間となってしまうこともあるのです。


今度、名張市で建築される「どこか懐かしい家」では、そのような和文化を体感できる仕掛けがいっぱいです。
ダイニングテーブルは、座布団に座って食べる座卓。
子どもが宿題をしたり、お父さんが新聞を読んだり、家族が食事をしたりと、大抵のことはこの大きな座卓で済ませます。
また2F主寝室は、健康のことを重視し、畳です。


このあたりのことをまるで推理小説のように、ヒアリングにて見事に読み切った藤田先生のプランは、「春夏秋冬の四季」や「朝昼晩夜の一日」を体にて感じ取れる最高傑作であり、見る人が見れば、わかる100点満点の家でしょう。
さすがに沢山の住宅会社を回られ、目の肥えたM様は、想像はしていたと思いますが、その実力には、まさか?と思うほど驚かれたのではないでしょうか?



名張市のM様の施主様ブログも好評です。
http://lien-house.com/rhouse


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R+houseで家を建てなければいけない必要はありません。私たちのことを信頼できると思って頂いたときに、ご相談して頂ければと思いますので、匿名でも結構です。お気軽にご参加ください。
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