祝！上棟「どこか懐かしさを感じる家」 - お家のことを勉強するブログ

本日は、名張市鴻之台において「どこか懐かしさを感じる家」
そう、ブログでおなじみのＭ様邸の上棟が無事完了しました！
途中、銀行ローンのことで少々躓きましたが、今日この日を迎えることができて、嬉しさでいっぱいです。

昨日からの台風情報に悩まされながらも、Ｍ様と私たちの執念勝ちですねっ！
私たちは、愛着を持ってこの家をつくりあげていますので、もしかすると施主様に負けないくらい楽しみにしておりました。「自分の家のようにつくり上げる」私たちの建築に取り組む姿勢です。

実は、あの建築家藤田先生がヒアリング後のファミレスで、「ちょっと黙ってて」と言われて、わずかタバコ１本吸う間に書きあげたのがこのラフ図。
Ｍ様はブログで書かれているとおり、何十社も比較され、どこも腑に落ちなかった様子でしたが、まさかわずか５分で書き上げたプランを採用するとは思いもしなかったでしょう。

早朝７時には現場に続々と大工が集まりミーティング中。
大工の仕事は段取り８分と言われるとおり、作業が開始されると何も話さずにパッと持ち場に分かれて黙々と仕事をこなします。
今回の棟梁は、四国は高松でのR+house技術研修において満点を取られた山川棟梁。

皆さまご存知のとおり、「さあ、やるぞっ」との掛け声がかかると
「イの１番」の柱より、次々と立てられていきます。

施主様も８時開始前に到着いただき、この様子をご覧にになられましたが、わずか１時間でこの状態です。段取りとチームワーク、６人の大工が人数を数えられないほど、あっちにこっちに素早く手助けしあいながら作業を進めます。

Ｒ＋パネルも到着！
岡山の工場から倉庫を利用せずに、この朝に合わせて朝２時出発の直送です。
このあたりにコスト削減の秘訣が隠されているわけです。

ポケットマネーをはたいて、紅白餅を届けに社長の到着。
台風天気が気になるようで、昨日から何度も何度も電話をもらいましたが、現場に到着するやいなや、いきなり足場を駆け上がり、一人一人に声かけしておりました。
きっと、ケガに気をつけてという声かけだったのでしょう。

とうとう屋根部分まで到達し、私たちが誇りとする「株式会社高正工務店安全協力会」の旗がかけられました。
完成までに、何十人という協力業者様が出入りしますが、それぞれがプロフェッショナルとしての誇りを持ち、R+house津ブランドを汚すことのないように、力を尽くしてくれています。

今まで約４００棟近くの上棟に関わってきた、現場監督が
「今までと何か感覚が違う。こんな綺麗な空の上棟を見たのは初めてや」
とつぶやかれた設計力がすべてを物語っていました。

きっと、一般的な住宅では、両隣りに家があるため正面の角度から見ることになりますが、この家は斜めに振っているため、いわゆる一番住宅がカッコよく見える角度で目に映るわけです。
すると、屋根の勾配がまるで空に伸びているかのようで、青空がすぐ近くに感じてしまいました。

正方形の躯体に、ドリフトピン工法と85mmウレタン断熱＋9mmOSB合板のR+パネル。一般の方が見られても強固な構造と断熱性能は感じとれると思います。
さらに外壁には、あのタイベックシルバーを挟んで、さらに15mmのポリイソシアヌレートフォーム断熱が組み込まれたガルスパンが張られます。
合計100mmの断熱材とタイベックシルバーの遮熱効果が楽しみですね。