ハウスメーカーは保証がしっかり？ - お家のことを勉強するブログ

ハウスメーカーと我々工務店を比較された際に、必ず出てくる言葉が「安心感」ですね。
確かに、セキスイハウス様と地方工務店を比較されれば、会社が倒産するなんて危険性は、我々の方が高いことは否定できません。

しかし、私たちも「安心」というテーマでは、ハウスメーカー様よりも優れている点は持っています。

まずは、「転勤」ですね。

ハウスメーカーの営業担当は、転勤していきます。
これは、ハウスメーカーが最も嫌がるクレーム対策のひとつです。抱えきれなくなったクレームを切り捨ててしまうことができるわけですね。マニュアル通りの丁寧な挨拶文が描かれた葉書が届き、円満にさようならしていきます。

私たちは、社長はもちろんスタッフのほとんどがこの地域の人間です。
もし逃げたくとも、逃げることもできません。
かと言って私たちにはトラブルがないかといえば、そうではなく、やはりハウスメーカー様と同じように、トラブルも発生します。

きちんと完璧に行っているつもりの中での不意のトラブルなので、私たちは心底頭を打ち、ショックを受け、この仕事が嫌になる瞬間でもあります。

ハウスメーカー様の優秀な営業マンは研修にて鍛えられていますので、お客様が言ったことに対し、答えるべき回答もあらかじめ決まっています。いわゆる「応酬話法」というもので、事細かく決められているはずです。
お客様からの応酬も想定範囲内ということで、何の苦労もありません。

また、「保証」に関してですが、

このあたりも、ハウスメーカー様は、おそらく規定通りにきちんと「ここまで」といったラインを引くことができ、ここからは有償と杓子定規で図ったような対応を取られることと思います。

それはそれで、間違いなく正解だと思います。

しかし、我々はこの地域の人間ですので、なかなかそういう割りきったお付き合いが苦手です。
お客様が人生をかけた家づくりを任せていただいた「誇り」もありますし、その気持ちに精一杯応えたい気持ちもあります。

ここまでは弊社の保証ですが、これは関係ないですよ？
とは言えません。できる限りのことはさせていただき、どうしても仕方ないことはご相談ということになります。

私たちもメーカー保証部材については、不具合が発生するとメーカー様に来ていただきます。
ところがメーカー様って、「ここから先は○○屋さんの仕事だから私たちには手を出すことができない」なんて平気で言うことがあります。
防水シールをわずか２巻きするだけのことでも、責任外のことには手を出せないのですね。

これも確かに間違いなく正解だと思います。

しかし、我々はそうはいきません。
仕事の範囲がどうのこうのではないのです。
「お客様が困っていることを助けること」「うちで建てていただいた建物のことは、私たちが守る」ということしか頭にないわけです。

地元の人間って、そういうものじゃないですか？
それでも、大手ハウスメーカーの方が信用があると言われれば、私たちはどうぞそうしてくださいとしか言えないですね。

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