昨今は住宅も車の「馬力」や「燃費」と同じように、「性能」を求めることが普通になりました。ところがお客様の方の理解がまだ浸透していないために、このことを逆手にとった建築会社に騙されている人も沢山いるのが現実です。
「断熱性能」を表すのは、最近はUA値（外皮平均熱貫流率）で決まるのですが、この数値がいくつ以上であれば高断熱と呼んでも良いなどという基準が無いからですね。
「うちは営業マンに高断熱の家と聞いていたけど寒い！」なんてお話が沢山あるのですが、そのためでしょうね？
夏の暑さ、冬の寒さをしのぐには断熱性を高くする必要があります。断熱をしたからといって何も暖房をしないで温かいなんてことはありませんが、最近のエアコン使用を前提とする住宅には不可欠なものでしょう。
この断熱性の性能を表すのが断熱等性能等級であり、断熱等性能等級は2022年10月に「断熱等性能等級6、7」が新設されました。
この等級は1～7まであり、一般的な「分譲建売住宅」、「ローコスト住宅」だとおそらく「3」くらいでしょう。一定レベルの省エネ性能を確保しているといったところです。
「省エネエコ住宅」と呼ばれているものだと、だいたい「4」くらいでしょうか。つまり、「次世代省エネ基準」といわれる基準を満たした。壁や天井だけでなく、窓や玄関ドアなどの開口部も断熱をしているものですね。
アール津では、UA値が0.36～0.40くらいの間ですので、断熱等級は「6」となります。
文言では、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量をおおむね30％削減可能なレベルの性能という基準となります。
断熱等級「7」に上げてしまおうか迷いましたが、そうするとUA値は0.26以下ということになり、コスト面で大きく跳ね上がってしまうこと、三重県は比較的温暖であることを考えると、「6」が適切ではないかと思います。
回りがこのように高断熱住宅が増えれば、コストも下がり「7」も達成しやすくなるかも知れません。
この法改正により、2025年4月以降はすべての新築住宅に断熱等級「4」が義務づけられました。つまり、新築住宅に関しては、断熱等性能等級「4」が最低基準となるわけです。
この断熱等級は1棟、1棟、机上の計算にて簡単に出ますので必ず建築会社に確認をして下さいね。
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