土地を見極める際にとても重要なことのひとつに「GL設定」があります。わかりやすく言えば、家の高さをどうするか？ということになります。
「GL」とは、グランドレベル、つまり地面の高さですが、当然平坦ではありませんので、マンホールの蓋など高さが動かないものを基準とすることが多いです。
この基準を+-０とし、そこから何ミリ高い、低いを+400㎜などで表すわけですね。
これを見極めて現況を調査した上で「設計GL」を決めます。
建物は、その設計だけでなく、周囲の地盤面の高さ関係を設計することも非常に重要です。
建物と敷地、建物と道路との高さ関係は、掘削土の処分や外構、住んでからの生活に影響を及ぼします。そして、後から直すことはできないので設計時・着工時に慎重に設定するのですが、お客様に説明されている建築会社はほとんどないと聞きます。
基礎工事はまず地面を掘削します。
掘った土を基礎工事完了後に周囲の埋め戻しに使うと元の地面より１０ｃｍ程度高くなることになります。そのため、着工時にその高くなる分を見込んで埋め戻し後の地盤面の高さを想定し、これを「設計GL」としてるのです。
この設定がまずいと、階段の段数が増えたり、車を乗り入れるスロープが急になり底を擦ったりと様々な不具合が出ますが、一般的に建築会社はなるべくお金のかからない方法を取ることが多いようですね。
今回の造成工事では、車を普段は２台横並びに止めますが、来客時には奥へ乗り入れて４台止められるように工夫しています。
近隣を見ていると設計GLがとても高いのですが、N様邸ではこのことを考慮し、設計GLを車の底を擦らないように下げました。
後々、ずっと暮らす家ですから
後々の不便が無いように考えることがとても大切なのです。
※明日から完成観賞会ですが、コロナウィルスを考慮しお客様の来場時間が被らないように注意し、消毒、換気等万全な体制をしいています。
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・2020.日本金属サイディング工業会施工例全国最優秀賞受賞
・2014.R+house建築家が選ぶベストアドバイザー受賞
・2014.2015.R+house全国大会法人の部２年連続全国３位受賞
・2015.R+house全国大会個人の部全国２位受賞
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