母の思い - お家のことを勉強するブログ

新築のお話を進めていると、思わぬ母の思いに出会うこともあります。
最近、新築をしたR+house津スタッフの家にもまたひとつ母の思いを見つけることができました。

玄関ホールにちらっと見えるステンドグラス。
ステンドグラスと言えば、女子の憧れである教会が頭に浮かぶことと思いますが、その絵柄にはなぜか葡萄が多く見られます。

これは、新約聖書の中で、キリストがご自分をぶどうの木にたとえ、「わたしはぶどうの木、あなたがたは枝である」と言われたからですね。

言葉の前後には

「ぶどうの枝が木につながっていなければ、自分では実を結ぶことが出来ないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ実を結ぶことができない」

「人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」

と書かれており、
当然、木の枝は幹に、葉や花は枝につながっていなければ枯れてしまいますので、実をつけることはできないという例えですね。

豊かに実を結ぶという表現は、何か物事が順調であったり、裕福である様子を想像してしまいますが、人間の人生はそんなに単純ではないでしょう。

それは必ずしも何かで大成功したり、功績を挙げたり、名誉を手に入れることでもなくて、ひとりひとりの人間が、その人なりに与えられた命を精一杯生きることを指しているように思います。

自分に与えられている「力」や「才能」を努力により充分に伸ばし、しかもそれを世のため人のために役立てるためには、私たちはまず人間性を磨かなければなりません。心を豊かにする必要があるのです。

ぶどうの枝や葉が木の幹につながっていることによって水分や養分を受け取ることができるように、私たちの心も何かによって養われる必要があります。
聖書はそれを「ぶどうの木につながっている」と表現したのです。

スタッフの母は、子どもたちの心がいつも母親である自分に繋がって離れずに、豊かな心を持ち、世のため人のために役立てる人になって欲しいとの思いを込められ、このステンドグラスを飾られたのでした。
上の女の子は４月から中学生、もうすぐこの思いに気づく日が来ることでしょうね。

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