お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

木は水に強い?

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木を濡らしたくない?


造作カウンターなどで、木のカウンターなどを使うと、これを濡らしたくないとよく言われます。
今の若い世代の方は、木は水に弱いものと思い込む風潮があるようですね。


それだけ世の中には腐りにくい樹脂製品や金属製品等が氾濫してきたということでしょう。


木が水に濡れてだめならば、京都や奈良の神社仏閣はどうでしょうか?
50年ほど前の住宅もほとんどが板張りの外壁です。


木はもともとが自然の中に生えているものであり、当然風雨にさらされています。
神社仏閣が何百年も腐らないのは、もちろん手を入れていることもありますが、木は湿気に弱いだけで、それが風にさらされていて常に乾燥しているならば、驚くほど強いものなのです。


洗面カウンターで濡れたとしても、濡れっぱなしということもなく
表に出ているものならば、自然と乾燥します。
高気密・高断熱の家ならば、湿気がこもるなんてことはありませんので、それほど気にすることもないでしょう。


もともと木は、水に浸かっている様なものなのです。山に生えている木の含水率はだいたい150パーセント。


木自体の1.5倍もの水分を含んでいるのです。
倒れた木が湖や沼に何百年も沈んだ状態で保存されます。そのような木は、神代(じんだい)と言って、逆にそれは、独特の色合いで素晴らしく、高価な価値になると聞きます。
木のイメージを変えて下さい。木は水に弱い素材ではないのです。


ただ、水を吸ったり乾燥したりすることにより、反ったり、割れたりします。
「木」ですからね。


その風合いを楽しむことが素敵だと私たちは思います。


画一化された工業製品に慣れ親しんだ世代の方は、そうしたぬくもりを感じることがないかも知れませんが、その温かみは工業製品では表現することのできないものだと思います。


木が反ったり曲がったりしたら、世界にひとつだけのオリジナルでカッコいいっ!って思えれば、人生もより楽しくなります。
自分たちの家、必要以上に神経質になっても楽しい人生がつまらなくなる気がしてしまいます。




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