お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

人が集まるだろうか?


画像解説)仕上材の変わる取合の部分に入れる化粧部材のことを「見切り材」などと言います。この場合、タイルとオーク材との切り替わる部分になりますが、今回は、同素材のオークで特注しました。こういったディテールにまでこだわっているからこそ、この家には落ち着きが漂います。


安藤忠雄先生が建築を語る時に必ず出てくる言葉が、「人が集まるところをつくる」。
最近はインターネットや携帯電話で人と人が繋がっている気がしますが、本当は繋がっていない。だからこそ、人が集まっているところを創っていきたいそうです。


戸建て住宅の場合は、来客が多い家を好む方もいれば、家族だけで過ごしたい方もいるでしょう?
それであっても、人間ひとりでは寂しいので、家族が集う空間が必要ですよね?


じゃあ、家族が集う空間ってどんな空間でしょう?
広ければ家族が集まりますか?
人間は、そんな単純なものではありません。


まずは、何をさておいても「食事が美味しいこと」。これがとても大切なわけです。
よく考えてみてください。一緒に住んでいる家族であったとしても、同じ目的で家族が揃うことなんて、そんなにないわけです。
食事に関しては、「食べる」という同じ目的で集まるわけです。


そう考えれば、「美味しい食事がつくれる家」であることはとても大切です。
だからこそ、私たちはレベルの高いシステムキッチンにこだわり、kitchenhouseを標準採用してるわけです。
カッコいいからという理由で採用しているわけではありません。


食事以外で考えていくと、 「同じことをしていなくても、同じ空間にいる。」ことがとても重要になるわけです。


私たちがおつきあいさせていただいている暮らしをデザインするアトリエ建築家が良く使う手法が、「集まる場所と個人の空間を繋ぐ」ことですね。
つまり、家族の距離感を測るわけです。


子供部屋などの個室を、直接リビングに面に引き戸で配置し、普段はオープンにして使う。など様々な手法が考えられます。


お互いに家族の気配を感じながら、居心地良く暮らせることが良い家の条件になるわけです。


残念ながら週末に入るチラシを眺めていても、
こういった人を唸らせるような、家が欲しくなるような間取りをほとんど見かけません。
それは、万人受けを狙った平均点の住宅であるため、個々の家族の暮らし方がデザインされていない結果でしょう?


私があのような間取りチラシを作成するのであれば、
お客様が望む家族との距離感において、A<B<Cなどのプランを提示したいですね。


この話に興味のある方は、ご相談にいらしてください。
R+house津の建築事例にて、家族のつながりをご説明させていただきます。



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