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アール津からのお便り

外構工事を切り離す理由

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2/2に上棟を迎える松阪市K様邸

大手量販ハウスメーカー様の大半は、住宅工事と外構工事を切り離します。

本来、住宅と外構は一体であるべきで、外からの住宅の見栄えは外構で決まると言ってしまってもいいほど重要なことなのです。

 

街を見ていても住宅と外構デザインがドンピシャリうまくデザインされているなと感じることは少ないのが事実です。

それはこのように住宅工事と外構工事が切り離されていることが多く、外構工事屋さんがその住宅デザインの意図を汲み取れずに得意な工事をしてしまった結果かと思います。

 

そもそも外構デザインをきちんと学んでいる外構屋さんが少数であることも事実でしょう。外構屋さんは現場仕事で忙しくて、専門の外構設計がいるわけでもなく適当にスケッチしたものをアルバイトの知人が3DCADでパース起こしをしているといったパターンをよく見かけます。

 

しかも皆が口を揃えて言うことは、予算が厳しいから…といったことですね。

もちろん予算が少なすぎるとどうしようも無い問題がありますが、そもそも住宅計画の際に建築費用の1割程度は必要かも?といった想定が組まれていないから起こってしまうわけですね。

 

つまり、本来は住宅計画と外構計画は切り離さずにセットでやるのが正解でしょう。

 

ではどうして切り離してしまうのか?

 

それは、早く建築を終えて集金したいからの他ありません。お天気や車を止める都合、外構工事屋さんが物理的に足りないことから、外構工事が終わるのを待っていると集金がいつになるのかわかりません。それは建築会社にとっては痛手です。

 

また、外構工事は高低差がつきもので理解が難しく、しかも人の手作業でしかない仕事ですから、工業製品に慣れてしまったお客様からのクレームが尽きないことも事実です。時にはコンクリートを金コテで撫でた跡でさえもクレームになります。

すると、何が何でもクレームを避けたい大手量販ハウスメーカー様は、ここから逃げたいわけですね。

 

間取りや意匠ばかりに気を取られずに、住宅計画、外構計画から始まる家づくりが正しい道だと思います。

 

 

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