「変わらない家」松阪市M様邸では、HySTRONG基礎工事中。
このアール津標準の基礎は一般的にはあまり見かけることはありませんが、次世代の基礎工法として全国から注目されているものです。
いくつかのポイントがありますが、まずは断熱材を内外側に配置することによって、熱橋を防ぎ、暖かい床下環境を実現しています。
よく基礎内部に910㎜だけ断熱材を当てて「基礎断熱」なんて謳っている記事も見かけますが、わずか910㎜で熱橋、すなわち外部からコンクリートを伝わって基礎内に届く冷気を抑えられると考える方がおかしいと思います。
基礎外でシャットアウトする方が明らかに優れていますが、工事が面倒なためあまりやろうとしないのですね。
次にこの基礎は一体打ちです。
多くの住宅基礎ではコンクリートは２回に分けて打つため「耐圧版」と「立ち上がり」の間に「打ち継ぎ」といわれる継ぎ目ができているものです。
これにより強度はとんでもないほど変化します。
どれだけの力を掛けたら基礎が壊れるかを計測したデータをあげると
基礎の反りは 二度打ち20KN 一体打ち60KN
クラック発生 二度打ち65KN 一体打ち変化なし
爆裂 二度打ち80KN 一体打ち変化なし
破壊 二度打ち90KN 一体打ち変化なし
くらい大きな差があるのです。
HySTRONG工法は、この鉄筋組みを見ただけでベテランの鉄筋屋さんまでもこんなに丈夫な組み方は見たことが無いと驚いています。
実は、従来の基礎での内部立ち上がりの代わりに、高圧版式グリットポストというものを使用しており、一般的にはやらない構造計算まできちんとされたものです。
実は、高気密・高断熱や、耐震性、耐久性は建物だけの話ではありません。何よりも大切なのは基礎であることはこの業界のものならば誰もが知っています。
それでも、消費者の方にはわからないところなので、未だに「うちはベタ基礎だから安心ですよ」なんて声も聞くと思います。そんな軽い言葉は嘘ですから注意して下さいね。
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