「ぼんやりとできる家」様の中庭へ続く窓の高さは1,800mm。プライバシー感を守るためにあえて高さを抑えてあります。
一般的なこういった掃き出し窓などの高さはH2,000mmにすることが多いのですが、これはその窓の上にエアコンなどを設置できるギリギリの高さですね。
高さの話だけをすれば、大きく開口したい場合は天井いっぱいのH2,400mmやH2,200mmもよく使います。
天井高も一般的な住宅ではH2,400mmですが、何でも高ければ良いというものではありません。施主様の性格、その土地の条件、日射等に合わせて計画する必要があるのです。
特に天井高は、低くすることで逆にワイドが広く見えるなんて錯覚を起こすこともできますし、和室のように座って過ごすスペースの場合は低い方が落ち着く効果も得られます。
京都の町屋などでは、わざと入口を低く、そして暗く設えているので、一歩室内に足を踏み入れるととても解放感があるように感じます。
川沿いの町屋では、道路側の暗い入口をくぐって室内に入ると、バッと明るい川景色が広がるそんなイメージですね。
ぼんやり様では、外部からの目線をできるだけカットし、プライバシーを守られた包まれ感のあるリビングを目指しました。
実際人から見える見えないも大切ですが、見られているんじゃないか？と感じるだけでも落ち着かないものです。
かといって、階段を上がり二階からこの中庭越しに外部を見るととても解放感があり、室内も上からの光でとても明るいですね。
新築時に中庭を望まれる御家族も多く見られますが、ひと口に中庭といっても様々な遣り方があります。
その土地、その家族に合わせて私たちは考えていきます。
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