お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

やっぱり木の家


「木」の素晴らしさから学ぶべきものは沢山ありますね。
最近の高気密・高断熱住宅の断熱材として効果的なものは、実は熱伝導率の低い「空気」をいかに活かすかですが、
自然の木は、繊維組織の間に空気を沢山含んでいますので、何もしなくとも断熱材にも匹敵するほどの断熱性能を持っているのです。


さらに、木は調湿機能までも持ち合わせているので、凄いですよね。
周囲の湿度が高い時には湿気を吸収し、乾いていると水分を放出して、湿度を自然に調整してくれます。
これにより、壁体内の結露の発生を抑えられますので、家の耐久性もよくなるわけです。


最近の若い世代の人は、工業製品に慣れ過ぎたのか?木は腐りやすいといったイメージをお持ちですが
決してそうではありません。
確かに、アルミ製品と比較されればそうかも知れませんが、木は元々が自然の外に生えているものです。
乾燥していれば、腐ることはなく、京都や奈良の寺院がそれを証明しています。


もっと言えば、「木」は火に強く
表面が燃えても、芯へとに燃え進む炭化速度は、わずか0.6〜0.8mm/分程度。
さらに、表面に炭化層が形成されて内部への酸素の供給が断たれるために、中心部まではなかなか燃えない性質を備えているのです。


鉄骨はある一定の温度を超えると、急激に強度が低下し、火災から10分経った時に鉄の強度が20%以下まで落ちますが、
木の強度は炭化層の働きで約80%に保たれます。


火災時において「木造より鉄骨住宅のほうが怖い」と言われるのはそのためです。
アメリカの消防士は木造だとオノ持って突入するんですが、鉄骨造だと「怖くて入らない」とのこと。


現場の方は、机で学ばなくともよく知っていますね。


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