日本人はいくつかの大きな自然災害を経験、または目の当たりにし、知らず知らずのうちに安全や健康に関する意識が高まっていますね。
たとえば「水」。
少し年齢の高い人は、お茶や水を買うという行為は想像もつかないことでした。
しかし、飲み物を買う際の意思決定において重視する「価値」そのものが変化したのです。
では住宅においてはどうでしょう？
消費者のことを研究した「生活者１万人アンケート(野村総合研究所)」によると、
「とにかく安いものを買う」といった回答率は、２０００年には５０．２％だったものが、２０１２年には４１．２％まで下がっています。
逆に
「多少値段が高くても、品質の良いものを買う」といった回答は、６．４％も上昇しているのです。
これ以外にも
「ライフスタイルにこだわって商品を選ぶ」
「できるだけ長く使えるものを買う」
「安全性に配慮して商品を買う」
といった傾向が高まっているのです。
今時代の価値観は、
ただ安ければ良い時代から、価値に見合うもの、自分に合うモノを買うことを重視する傾向に変化したのです。
もうひとつは、ネットの普及により、どんなことでもいとも簡単に調べられる時代です。
売りこまれて買う時代から、お客様の方から選んで買う時代へとも変化しました。
住宅の場合は、一般の方が見て、比較検討が難しい部分がありますので
相変わらず売りこまれて購入してしまうこともあると聞きますが、長い長い住宅ローンを組んで人生を左右する「家」を買うわけですから、もう少ししっかりと自分たちがなぜ家を欲しいのかを真剣に考えて、動いた方がいいのかも知れません。
時代は確実に知らず知らずに変化しているのに、
それさえも気づかずに旧型住宅を購入してしまう恐れもあるのです。
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