これぞ空間マジック - お家のことを勉強するブログ

昨日の鈴鹿市G様プラン提示の様子です。

R+houseでは、建築家の訪問は3回と決まっています。
わずか3回？とこのことに不安を感じるお客様が多いのですが、
そのことに不安を感じる前に、「プランの中身に不安を感じて欲しい」と思います。

一般的な建築会社では、誰が設計を行っているのでしょう？
その方は、いろんな業務と兼務をしていたり、建築士の免許さえ持ち合わせていなかったり、ただのパソコンのＣＡＤソフトの扱いが上手なだけかも知れません。

こと設計に関しては、アトリエ建築家は、24時間365日家の設計のことしか考えていません。そのような人にはとうてい勝てないでしょう。
プロに任せるというのも良いと思います。

そして出てきた松岡先生の模型提示。

多くを語る必要はなく、カッコいいですよね。
まるでブティックや美容室を思わせるような外観です。

ただカッコいいだけではなく、実は、敷地条件を完璧に読みとった設計となっているのです。

たとえば、右側に２Ｆが乗っているのは、右側には高低差1.5ｍほどの敷地にさらに大きく建てられた超豪邸がそびえたっているため、目線のカットです。
Ｇ様は、普通に２Ｆ建てを想像していましたが、松岡先生は敷地を見て5分程度ですでに「この敷地なら平屋です。少し２Ｆを乗せて、隣からの目線をカットしましょう」と、ご判断されていました。

松岡先生の空間マジックは、こうしたプラン提示に同席するとわかるのですが、部屋のサイズ的な話とか、建築っぽい話ってほとんど出てきません。
この空間の雰囲気がとか、カッコ良く感じるとか、キレイとか、視点が全く違うことに驚きます。
そのプレゼンテーションのご提案は、まるでファッションデザイナーです…。

「カッコいいことに心地よさを感じる」Ｇ様の気持ちを読みとり、見事にカッコ良さを演出されました。

少し建築家らしい一面が見えたのは、３ＤＣＡＤにて、１年間の日照に対する太陽の差し込みをきちんとシミュレーションして見せてくださった時くらいでしたね。

Ｇ様、一瞬にしてノックアウトです。

松岡先生より、
「窓の配置や外観は実はこの方がカッコいいけど、部屋がちょっと狭くなるので、こうなりました。」とご説明があると、

Ｇ様は、じゃあカッコいい方で…という修正箇所が少しあっただけで、もう話は終わり、仕様打合せへと飛んでしまいました。

このタイル外壁がいいんじゃないか？とか…
ＴＶの後の壁はこんな感じ？とか…

あちこちの建築会社をすでに回られてきた奥様がポロッと、
「どうしてわずか３２坪で、こんな家が描けるのですか？」
と聞いていましたが、これが全国の建築家が注目される圧倒的な技術力なのです。

完成するとさらにその精度の高さに驚かれると思いますが、
ただカッコいいだけの家を描く建築家は沢山みえるでしょう？
でも、お施主様にとって居心地の良い、暮らしやすい空間を創れる建築家は実は、少数なのです。
R+houseの建築家は、いわばレーサーの中のトップクラスであるF1ドライバーのような方の集まりです。
そのような方々は、図面を引くだけでなく、お酒を飲んで話しても楽しいし、マイクが回ってくれば歌も上手、ドイツ人に道を尋ねられてもペラペラと答える…。そんなレベルの集団です。