お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

何をもって豊かと考えるか?


昨日は、R+house津ホームページに過去最高の205アクセスをいただきました。ありがとうございます!
名張市のM様の施主様ブログのおかげでしょうか???
今後ともご愛読ください。


さて、「豊かな暮らし」という言葉を聞くと、当然誰しもとりあえずはお金に困らない生活が頭に浮かびます。
生きていく上で、それはとても大切なことであり、当然お金が必要です。


ただし、家を建てるような年齢になれば、悲しいかなほとんどの方はだいたいの生涯年収はもう見えているのです。
そんな寂しい現実は見たくはないのですが、家を建てるためにはそこに目をそむけるわけにはいかないのです。


ということで、「豊かな暮らし」にはお金が必要だという大前提は置いておいて、じゃあ、他にはどんなことで心に豊かさを感じるか?
ここが重要になってきます。


それには、自分の心と体の健康を保ち、自分が好きな事を出来る環境を作り、喜びを分かち合い心許せる家族や仲間を作ること。
これが基盤となるような気がします。
私たちは、その環境のひとつである「家」という器をつくるだけの会社です。


お客様には、いつも口説いほどハッキリ言います。
何もかも100%思い通りの家なんて絶対に建ちません。夢をカタチになんて、嘘だと思います。
私たちは、「家というモノ」にとらわれずに、そこで豊かな暮らしが送れる器がつくれたら、それが正解じゃないかと思います。


人間の手でつくるものですので、失敗もあります。ドアが固くて閉まりにくい時もあるでしょう?
予算の都合で少しくらい不自由な個所もあるかも知れません。
しかし、それと豊かな人生とはイコールだとは思えないのです。
多少不自由があったとしても豊かな人生は送れるはずですし、逆に何もかも不自由なかったとしたら、それが豊かな人生でしょうか?


内閣府の国民生活に関する世論調査で「心の豊かさを重視する」という回答が、とうとう64%にまでのぼったそうです。
この項目に関しては1972年以降過去最高の回答率だったそうですが、これに対して「物の豊かさを重視する」という回答はわずか30.1%だったそうで、心の豊かさを重視する人の半数以下という結果になっています。


戦後復興から、バブル期まではまっしぐらに物の豊かさを求めた私たちも、
いくたびの天災などを経験し、これではいけないと気づいたのですね。


心の豊かさの話をすると、漠然としたイメージであの「一杯のかけそば」という実話の物語を連想します。


それは、大晦日の晩に父親を亡くした母親と2人の子供が、父親の好きだった蕎麦を注文するという話だったと思います。
父親がいなく貧しかったため、3人で一杯のかけそばを注文しますが、店主は内緒で大盛りにして提供したそうです。
3人はその蕎麦を分け合いながら美味しそうに食べます。それから毎年大晦日に食べに来るようになり、何年かして来なくなり、月日が流れ立派に成人した子供達と3人で再び来店し、今度は三杯のかけそばを注文したという、お話ですね。


人は、心の豊かな人ほど幸せを感じられ、心の貧しい人ほど不平不満ばかりになると言いますが、いつも支えてくれている家族や友人を大切にできること、感謝の心を忘れないことにより、幸せって舞い降りてくるものではないでしょうか?


私は、R+house津で家を建ててくださったお客様に逆に気づかされました。


自分なりの小さな幸せを発見し大切にできる人こそが、本当に心の豊かな人生を送れるような気がします。
何もかも思い通りに行かないことも、人生のひとつですよね。


明日は、いよいよ松阪市嬉野中川町で建築予定のI様のアトリエ建築家第一回目訪問です。


I様は、ドキドキでしょうね?


いつも控えめな奥様ですが、明日はこれから自分たちがどんな暮らしをしていきたいのか?思いのすべを話してくださいね。
それは、今大切な子育ての時間であったり、ご夫婦の時間であったり、はたまた老後であったり、なかなかできない親孝行であったり…。


家ひとつで人生が変わるはずですので、とても大切な時間になります。


私なりにI様ご家族のことやどんな家が欲しいのかは、すでに片上先生にお伝えしました。
ご夫妻で一級建築士事務所を経営される片上先生は、収納に優れた暮らしやすいプランニングをされることでは、全国で屈指の技術を持ちます。


男性目線と女性目線を組み合わせたプランなんて、なかなかお目にかかることはできません。
普通は、設計士と設計士がプランの話をすれば衝突ばかりになるのが普通だと思いますが、このご夫妻はお互いの得意な部分を尊重しあい、鋭い切れ味のプランが絞り出されてきます。


大きな声では言えませんが、素晴らしい歌や作品を生み出す芸術家には同性愛者が多く、男性でありながら女性の心も持ち合わせる、女性でありながら男性の心も持ち合わせるような方だからこそ、一般人では思いつかない素晴らしい作品が描けます。


片上先生は、そう考えればご夫妻でひとつの作品を描き上げるわけですから、ある意味ニコイチで同じような感性を生み出しているのかも?知れません。



片上先生の作品


I様、どこにも真似のできない人生が豊かに暮らせる家
必ず実現してみせたいと思いますので、お楽しみに!



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