さすがアトリエ建築家 - お家のことを勉強するブログ

本日は、待ちに待った名張市Ｍ様邸のプラン提示。
Ｍ様は、数日前からドキドキして落ち着かないとのことですが、家ひとつで自分たちの人生までも変わってしまうのですから、本日が人生の大きな転機のひとつでもあるわけです。

早朝9時半より、アトリエ建築家「藤田摂先生」からまず机の上に広げられた配置図にて、Ｍ様は、一瞬にして固まってしまいました…。

それはそうです。
名張市鴻之台という比較的新しい都市計画された町ですので、区画はキレイに並んでいます。
さらに接道(土地に接している道路)は東南であり、周りの住宅はどれもキレイに道路に向けて並んでいます。

その中で出てきた配置が…

このように真南を向かせているのですから、驚くことは無理もありません。

隣のアパートの窓(横に倒れているカレンダーはアパートに見立てています)、他の隣家との関係
うまくずらせることにより、視線を見事に切り、視界の開けた山々と眺望する縁側を創り上げてしまいました。

おまけに人間工学的なことにも長けているアトリエ建築家は、視点間マジックを利用し、わずか２８坪しかない家を、あたかも森の中に住んでいるかのように広々と見せてしまいます。
家って室内の延床面積でしか見れない方が多い中で、庭までも同じ空間に感じさせるところは、さすが藤田先生ですね。

プラン提示される数日前に、Ｍ様は
先生のご実家は、つい最近まで五右衛門風呂だと言ってたから、きっと私たちの暮らしたいスタイルも理解できるはずですよね？
とおっしゃっていましたが、どうでしたか？

おまけに、もともとが平屋をご希望のＭ様でしたが、先生のご提案はなんと小屋裏まで加えてしまった、いわば３階建て。
それも、Ｍ様にはあっさりと合格をいただくだけの根拠が存在しました。

この家の場合、世間で言われる延床面積だとか、そういった尺度は全く通用しませんね。28坪しかない、60坪の家？？
しかも、２Ｆバルコニーはなんと逆に家の中まで続いているのです…。
このあたりは、完成観賞会までお楽しみに。

圧倒的なアトリエ建築家の実力を見せつけられ、
おそらく修正点は見つからないと思いますが、このＭ様邸も完成引き渡し時が１００点ではありません。

家の周りに植えた植栽が育ち、家庭菜園も豊かに実り
これからさらに、もうひとりくらい赤ちゃんも産まれ、Ｍ様が想定した子育てが無事完了し、親としての責任を果たす。

そう、ひと安心したその時に縁側で和菓子にお茶をする
その瞬間がやっと１００点満点になる家なのです。
それは２０年くらい先になるのでしょうか？

私たちの創る家は、愛着を持って接していただくことにより、住めば住むほど体に馴染んでくることを実感できるように設計しています。
そして、子どもがやがて巣立つ瞬間に、どこか懐かしい我が家へと完成していく
のです。

子どもが東京に出た時には、苦しいこともつらいこともあるでしょう？
その時に、「ただいま」と帰省し、
苦労話など何も話さずともわかりあえる家族の中で、家庭の味を味わい、縁側でひなたぼっこをし、何事もなかったかのように、また東京へ戻る。

やがて、その子どもも親になる時が来ます。そのときはＭ様もじいちゃん、ばあちゃんになります。

庭で採れた野菜をいっぱい積んで、
本当は近くのスーパーで買った方が安いかも知れないのに、何らかの口実を見つけて孫に会いに行く。
また逆に、孫が遊びに来てじゃがいも堀りやイチゴ採りができるようにしてあげる。
そのイチゴが酸っぱくても、そんなことは問題じゃないのです。

つまり、誰もが子の親であり、親の子なのです。

そういったことの繰り返しが人生であり、そうして暮らすための器が家なのです。
私たちは、単なる家売りにはなりたくありません。
お客様がこうした豊かな人生を送るための器を創るのがR+house津の家づくりなのです。

また１棟、Ｍ様にとっては、どこにも負けない世界最高の家ができあがりそうですね。これがR+house津流の「どこか懐かしさを感じる家」なのです。

Ｍ様の奥様は、あまりにトントン拍子で話が進んでいくため、
最近になっても、とても心配になることがあったそうです。

そんなに性能が良くて、設計も素晴らしい家が、自分たちの手が届く価格で手に入るなんて、うまい話があるわけないし、もしそうならば皆がR+house津で建てるはずなのに、他社で建てている人もいる。
これは絶対何かの詐欺じゃない？
あの見学会の３棟を見たら、あまりに一般的な住宅とレベルが違いすぎて、逆に不安になったそうです。

でも、こうして今日この日を迎え、
幻ではなく、これが本当に、Ｍ様の人生を豊かにしていく家なのです。