お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

タイトモールド工法


Rの家が着工されると、まず驚かれるのはその基礎。


冷たい空気が伝わりやすい基礎を断熱するというのが最近の常識ですが、Rが採用しているのは、その中でも最先端のタイトモールド工法

わかりやすくは、こちらの漫画でご確認ください。


従来の基礎は段階的にコンクリート打設・養生をしながら施工していくため、「耐圧盤」と「立ち上がりコンクリート」の間に継ぎ目が生じます。地震のような外力や経年変化にともなう劣化などにより、継ぎ目には亀裂が入りやすく、強度低下や浸水などの危険性が高くなります。タイト・モールドは、浮かし型枠で耐圧盤と立ち上がりコンクリートを同時に施工するため、継ぎ目のない、強度的にきわめて安定した基礎をつくることができます。


コンクリートって、実は表向きくっつくようで、くっつかないんですよね。


昨年、ある分譲地で、なぜか基礎工事が終わった後に、間取り変更があったのか?基礎を解体している現場を見ました。
その際、基礎の立ち上がり部分と、平坦な部分の継ぎ手があまりにきれいに分解されていく姿に驚きました。
タイトモールド工法の一体化の一発打ちならば、このようなことは起こりませんね。


欠点は、基礎に外張りされた断熱材です。これは、シロアリにとって格好の標的。シロアリは基礎断熱の大敵でした。
タイト・モールドは断熱材の素材にホウ酸を混ぜ合わせ、シロアリの被害から断熱材を保護。さらに断熱材の上にアルミ製の「防蟻笠木」を取り付けることでシロアリの侵入を二重で防ぐ対策を施していますので10年保証がついているのです。


また、最も強調したいのが、基礎と建物を繋ぐためのアンカーボルトですが、

このコンクリートの上に真っすぐに並んでいるボルトのことです。
このボルト、画像のように真っすぐ並んでいて当たり前なのですが、実は並んでいない現場も見たことがあります。その場合、曲げて直すわけですが、ある角度以上に曲げると、その強度は1/4に落ちるという話も聞きました。

この辺の話はネット上でもかなり話題になっています。
基礎は、家で最も重要な部分だと誰もがわかっているのですが、じゃあどこをどう見れば良いなんて基準がわからないので判断できないですよね?


そのあたりも家づくり勉強会では、話してみたいと思います。