久々の大きな台風で建築中の皆さまには大変心配をおかけしましたが、大きな被害を受けることなく無事通過しました。
もちろん、お客様の大切な家を任された私も、現在建築中の明和町、三雲、津市久居と回り安全を確認しましたが、工務スタッフによる万全な対策がビシッと決まったファインプレーだと思います。何事も無くて当たり前のように思いがちですが、自然の脅威を知るスタッフは手分けをして現場に走ってくれたわけです。
風が室内に入ると、その抜け道がありませんので、内部で膨らみ壁パネルなどが飛ぶ心配や、まだ工事途中である軒が風にあおられて飛ぶ恐れもあります。
また足場が倒れる危険もありますので、メッシュシートも風を受けないようにたたみ、近隣へと残材等が飛散しないようにも気を使うわけです。
特に鏡面外壁のミナモを張られている三雲の現場では、飛来物を受けないか心配でしたが、大丈夫でした。
私は、このような台風が来るたびに思い出すことがあります。
実は、R+house津の工務監督と社長との出会いのことです。
ご存じのとおり、R+house津の現場監督は元大工。ということで数年前までは、弊社の建築現場を請け負っている立場でした。
ある日、大きな台風が直撃ということで、建築を請負っている伊勢市の現場が気になった大工は深夜１時過ぎに現場確認に走ったそうです。
雨風が吹き込むのを嫌がり、隙間を養生テープで埋めていると、そんな時間に車のヘッドライトに照らされたそうです。
泥棒と間違えられたかと思いきや、びしょ濡れで車から降りてきたのは何と社長だったそうです。
何も言わないので知りませんでしたが、社長は、このような台風時には必ず全現場を回っているのです。その日も深夜に、建築中の４現場を回っている最中だったとのこと。
当時、あちこちの工務店の建築を請け負っていた大工（現監督）は、社長自ら台風時の夜中に現場を回る会社なんて見たこともないということで、とても感動したことを今でも酔っぱらうと話します。
社長の方も、こんな大変な時に現場の補修へと走っている責任感の強さに惹かれ、深夜台風でびしょ濡れの立ち話の中で、スタッフとして一緒にやらないかと勧誘されたのです。
大工の方も、どこを探してもこんな社長はいないと惚れ込み、お世話になることを即決したわけです。
台風の中で交わされた男の約束
ドラマのような話ですが、私たちR+house津スタッフは仕事はやらされるのではなく、心で動くものだと思っていることを示すエピソードでした。
台風が来るたびにこの話を思い出します。
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