最近は塗装工事屋さんが絶好調のようで、あちこちで派手に看板やらＣＭが目立ちますね。
それもそのはず、ローコスト住宅ではどうしても安価な窯業系サィディングを使うことになりますが、その塗装の耐久性はとても低く１０年～１５年で再塗装が必要となる商品が大半を占めます。
新築をする際の子どもの年齢を考えると、だいたい小学校に上がるまでが多く、仮に３歳とすると、ちょうどお金のかかる高校生、大学生の頃に外壁塗装となりますので大変です。
塗装の色は、日塗工（日本塗料工業会）が発行する塗料用標準色見本帳にて選び、その型番を伝えます。
すると塗料メーカーが調合した色にて届けられる仕組みですね。
その塗料をメーカー指定で決められた分量にて計りを使い、慎重に硬化剤を混ぜていくのです。この量を間違えると耐久性等に大きく影響してしまうそうです。
さらにその時期の気温に合わせてシンナーを混ぜて、いよいよ塗装に入ります。
その刷毛使いは見事なもので、ほとんど下に垂らすことなくスイスイと塗っていきます。何が私たち素人と違うのか？よく見ていると、ローラー刷毛でもほとんど力を入れません。力を入れると刷毛に溜まった塗料が溢れて垂れてしまうからだそうです。
こういった刷毛にも様々な種類がありますので、塗装する相手の素材や塗料によって使い分け、消耗品といえどもなるべく長く使えるように丁寧に後処理をして長持ちさせないと商売にはなりません。難しいものです。
この現場は海に近いのでどうしても塩害があります。少しでも錆びにくいように、錆止めの上に２回塗りを重ねる予定です。
今日は１回目の塗装作業。朝７時に事務所に集合し、あちこちの現場へと分かれて出発していくわけです。
塗装屋と言えども、高所作業なども多く、揮発するシンナー等も吸ってしまいますので何せケガや事故が心配。皆が元気で帰ってくることを願う毎日ですね。
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