昔は、よく子どもが就職をすると「実印」をつくる親が多かったように思います。ところがその実印って案外使うことがありません。
しいて言えば、車の購入や住宅の購入時くらいでしょうか？
この実印。だいたいがパッと見で読めないようにつくることが多いのですが、別に１００均の三文判を実印登録しても構いません。
それでは値打ちがないので、立派な実印を持たれる方もみえます。
実印は一般的に普通の印鑑のように、上下方向を示す切り込みやシールがありません。その理由をご存じでしょうか？
先に述べたように、実印を使う時はとても大きなお金が動く時になります。
つまり安易に印鑑を押してしまってはいけないわけです。
そのために、印鑑の向きを確かめてひと呼吸置くという間をつくっているわけですね。
昔の印鑑職人の粋なはからいが今も生きているのです。
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