これぞアトリエ建築家 - お家のことを勉強するブログ

本日は、アトリエ建築家齊藤先生による桑名市で建築をされる名古屋市Ｓ様邸プレゼンテーション。
お客様の暮らしをデザインするまさにアトリエ建築家の実力を見せつけられ、施主様とも何の言葉も出ませんでした。

まずは、その景色、近隣の様子に対して敷地内でデリケートな関係の二世帯住宅をどのようにゾーニングしたのかの説明。
ゾーニングとは、一般的には家の大きさに対して、このあたりに玄関、このあたりに階段、このあたりにキッチンと範囲を想定していくことを言いますが、アトリエ建築家は、敷地に対してのゾーニングから始めます。

今回の敷地は簡単に言えば三角形の変形地。
しかも南面には隣家が迫っていて圧迫感もありますが、反対の北東側の２０Ｍほど先には思わず深呼吸をしたくなるような森がほどよい距離感を持って存在します。

齊藤先生は、このプランを「森林をつかまえる家」と表現しました。
窓からの景色の「借景」という言葉もありますが、このプランは「借景」どころか、まるで森を自分たちのものにしてしまい、敷地の広さを２倍にも３倍にも感じさせる素晴らしい広がりを演出しています。
まさに森林をつかまえてしまいました。

その後に間取り図が出てくるものと思いきや、いきなり模型の登場です。
緊張する施主様の手により、箱が開けられ取りださた模型は・・・

道路から見たシンプルなスタイル。
３２坪という限られた大きさの中の２世帯住宅、おまけに仏間が必要ということで、施主様は考えてもわからなくて悩んでモヤモヤされていたそうです。

敷地が大きくて模型では表現できていませんが、なんと３つの庭を持つ家でした。
一般的には庭というと、洋風にするか和風にするかなど、
ひとつの家には、ひとつのテイストという風になると思いますが、このＳ様邸の場合は、洋風ゾーン、和風ゾーン、家庭菜園ゾーンなど様々なスタイルをつくることのできる３つの庭が存在するのです。

また、なんと北面にウッドデッキ
ウッドデッキで遊ぶのは、どちらかと言えば寒い冬よりも夏。
北側にデッキがあることで、夏に涼しく日陰でバーベキューなど楽しむことができるわけです。さすがアトリエ建築家、暮らしを突き詰めて見つめているからこそできる設計です。