暮らしをデザインするということを理解できていない方は、なぜか「数字」に捉われてしまい固定観念を外すことが困難な状態に陥ります。
つまり、何坪であるとか、何畳であるとかがですが、現実には家を見てその坪数がわかろうはずもありませんし、何畳の部屋であるかもスケール感を持っていません。
よくあるネットカフェの部屋は２畳であることが多いのですが、上部空間が抜いてあるため圧迫感がありませんが、あれがもし上部まで壁で囲まれていたらきっと狭く感じて窮屈になることでしょう。
「数字」に捉われてしまった方は、おそらく6畳より広ければ、「大きい部屋」、6畳より狭ければ「小さい部屋」というイメージを持たれているのかな？と思いますが、アール津の大半のお客様の子ども部屋は、3.5畳です。
これはシングルベッドと机を置いて、ちょうど良いサイズの部屋になるのです。
もちろんご予算がいくらでもあるのならば、「大は小を兼ねる」で良いのでしょうが、そうではないお客様が大半ですので、やはりその目的に合わせた適切な広さを考える必要があるわけです。
もしも子ども部屋は狭くても良いといった考え方の場合は、次の３点が肝になっています。
1.子どもが部屋で暮らすのはとても短期間だけだから。
子どもが部屋にこもるのは、中一～高三までの６年間くらい？そしてもし家を出て行ってしまうと、空いた部屋を持て余してしまいます。
そう考えると、あまり大きな部屋にせず、リビングを広げるなりコストを下げるようにした方が良いのでは？
2.リビングで共に過ごす時間を大切にしたい。
冷暖房完備でゲームにパソコン、スマホとやりたい放題。快適すぎる子ども部屋があると、どうしてもそこにこもりやすくなります。今やひとクラスに１人が引きこもりの時代がきています。
先の話と繋がりますが、子どもが巣立つまでは人生の中ではわずかな期間。それだったら、リビングで家族全員で過ごす時間の方を大切にしたいものです。
3.思い切った間取りで大幅なコストカットが可能。
コンパクトにすることで、もしかしたら憧れの平屋住宅も可能になるかも知れませんし、家は躯体だけではなくて、家具やカーテン、家電も必要です。浮かせたご予算でそのあたりを充実されるのも豊かな暮らしを生みだすことができます。
もしも、こういった考え方に賛同ができるのであれば、子ども部屋は狭くていいといった考え方に切り替えられるのかも知れません。
正直、片付いていれば3.5畳でも十分に広いのですが、散らかっていたら6畳あっても、8畳あっても同じことです…。そんなお子様も多くみかけるのが現実です。
結局は、その家族の性格、暮らしにあったデザインが必要ということです。
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