ほんまに付けるの床暖房？ - お家のことを勉強するブログ

寒くなると「床暖房」を入れたいと願われるお客様からのリフォーム依頼が増えてきますが、この床暖房って本当に良いのでしょうか？

年齢を重ねるほど冷え性の方は増え、確かに足元が冷えます。それに対して床暖房はとても効果的であり、熱は下から上へと上がりますので昔から言われる頭寒足熱の環境をつくりだすことができる最強のアイテムなのです。

ただしこれは光熱費を全く気にしないお金持ちさんの話です。

床暖房にもガス式のものと電気式のものがありますが、どちらにせよ光熱費がたまったものじゃありません。

スイッチを入れても即効性はありませんから部屋全体を温めるには最低1時間はかかります。朝6時に起きるとしたならば、タイマーを5時セットにしておきたくなります。

電気式の場合には良いか悪いかはわかりませんが、「電磁波」の心配もありますね。

ある建築会社は、太陽光発電＋蓄電池などで補うから電気代はたいしたことないですよ？なんて言いますが、そもそも暖房を使うであろう冬場は曇り空ばかりでそんなに発電はしてくれません。

しかもその設備のために300万円とか使っていますから、現実にはローン金利も足すと350万円ほど先払いをしているのです。普通に計算をすれば、そのために月2万円支払っていることを忘れているのではないでしょうか？

よく、太陽光のおかげで電気代が月に1万円以内だと聞きますが、「いやいやそのために毎月2万円支払っているじゃないですか？」と投げかけると、「何を言ってるの！どこどこの家だからそれは標準仕様で付いているの」とわけのわからない返事をいただくこともあります。

今年の冬は光熱費の補助金が出ると言っていますが、永遠に出るわけでもありませんし、何だかんだいって結局は上がっていくのだろうことは想像に易いことです。

そうなると、やはりできれば床暖房が無しでも十二分に暮らせる家を建てることが正解かと思います。でもその家の「性能を上げるにもお金がかかる」ということを忘れてはいけません。あくまでも支払えるならばです。結局は、何でもお金、お金なんです。

私はそういったリフォームを相談されると「高級な分厚い絨毯でも敷いたらどうですか？」と建築会社らしくない答えを話してしまいます。

新築時でも無理をして高気密高断熱住宅を建てる必要はないのです。自分たちの支払える範囲で工夫をして、一般的な住宅であれば新築時に少し高級な絨毯も同時に購入するなどの工夫をすれば良いと私は思うのです。

周りに踊らされるのではなく、承認欲求に振り回されるのではなく

人と比べない、自分たちだけのマイホームを建てましょう。

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