7月7日、そう織姫(おりひめ)さまと彦星(ひこぼし)さまが天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。
最近はスーパーなどでも、七夕飾りを見かけますが、本来の意味を取り違えていることが多いように思います...
七夕は、元々が機織りや裁縫の上達を願う行事。「物が欲しいという願い事」ではなくて、「手習い事の上達を願う」ものです。
そう自分自身の手に職をつける。まさに大工さんの仕事ですね。
それにしてもこの暑さ!熱中症で倒れるものがいないか?冷や冷やの一日でしたが、いつもよりも皆で声を掛け合い、笑顔笑顔で上棟作業をこなしてくださったことをとても嬉しく思います。
「この暑さの中で、こんな仕事は俺らにしかできんやろ?どうや?」という仕事への誇りや迫力さえも感じました。
わずか10cm、ちょうど平均台と同じ幅の上をスイスイと荷物を持って歩く大工はまるでサーカス。彼らは高いところが得意かというと、実はそうでもありません。
ジェットコースターなんてほとんどが無理ですし、仕事だから集中して取り組んでいるだけ。逆に得意としているものほど、落下事故などを起こすものですから、やはり昔から言われるように油断は禁物なんですね。
内部では棟梁は次々と構造用パネルを刻んでいきます。
1枚19kgもありますが、この家では70枚ものパネルを使用します。すると合計1,330kgものものを足場や柱に囲まれて自由が利かない中で運搬されたことになります...。
人間の力ってすごいですね。
画像はおそらく、屋根下の三角形の部分を睨み、どのようにカットすれば効率良く、無駄を極力減らして材料を刻めるのか?棟梁が考えている姿かと思います。それと同時に皆の動きをチェックしています。
上棟時、それに限らずですが、優秀な大工はどれだけ視野を広く、周りのことを気遣いながら仕事ができるか?の差が大きいように思いますね。
無事に一日の作業を全て終えることができました。何ともスタイリッシュでバランスの取れたデザイン!この地にとても落ち着いて据わった住宅に見えます。
N様、本日は沢山のお心遣いをありがとうございました。また沢山の経験を積まれてきているお父さんとのお話も楽しかったです。完成までしばし、お待ちくださいませ。
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