本日から４日間に渡り尾鷲市にてＳ造４階建て住宅の上棟が行われます。
建物の構造を表す言葉として、
Ｓ造、ＲＣ造、ＳＲＣ造、Ｈ構造、Ｔ構造という表現の仕方があります。
それぞれ、
Ｓ造とは「Steel」、すなわち鉄骨の頭文字から取ったもの。
同要領で、
ＲＣ造「Reinforced Concrete」鉄筋コンクリート
ＳＲＣ造「Steel Reinforced Concrete」鉄骨鉄筋コンクリート
ですね。
Ｈ構造やＴ構造は、木造住宅を表すもので、この表現が火災保険等にて使われますが、何だかおかしな表現です。
Ｈ構造は、何と「非耐火（ＨＩＴＡＩＫＡ）」から取った「Ｈ」なのです。
同様に、
Ｔ構造は、「耐火（ＴＡＩＫＡ）」から取った「Ｔ」。
びっくりしますよね？
上棟の方は、間口が６Ｍほどしかない鰻の寝床と呼ばれる狭小地。奥行きは１８Ｍほど。しかもお隣さんとは昔ながらで隣接していますので、設計するのも大変でした。
上棟の計画も何度も話し合い、まずは奥から順番に４日間に分けて建てる作戦に出ましたが、サッカーではありませんが作戦どおりにうまくいくかは、やってみないとわかりません。何せ普通の工務店では手を出さない重量鉄骨の４階建てですからね。
尾鷲駅に繋がるメイン道路を片側封鎖して１２Ｔクレーンを設置し、沢山横たわる電線を避けながらの作業は大変です。
しかも細長い狭小住宅ですので、そこに足場を４階まで立てたら倒れそうで危険です。足場も２／３ほどの高さに抑えて、後日追加する計画を取りました。
近隣の方々には、こんな凄いのをどこの建築会社が建てるの？とか、誰が設計したの？とか何人もに質問されました。皆様はマンションだと思っていたそうです。
まるでサーカス、いやそれを遥かに凌駕する鳶職人たちの身軽さや力強さに圧倒されるばかりの上棟です。
何せ地上１２Ｍ以上、足場さえも怖くて登れません…。
上棟初日は見事に１７時ジャストに予定通りの作業が終了。これも経験の浅い私を助けてくれて協力して下さった鉄工所の頭脳のおかげです。
あと３日間、無事に事故なくきちんと仕事を終えたいと思います。
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