各家庭の暮らし方が多様化している中にあって、規格品の間取り住宅では自分たちの暮らし方に合わないなんてことが起こります。
つまり、家に自分たちの住まい方を合わせなければいけないということですね。
逆に言えば、間取りひとつで住まい方が大きく変わるわけです。
しかし、住宅展示場などで家づくりを始める方は、そこで目にした大きな吹抜けや、スキップフロアのお部屋など、今までの暮らしとは異なる豪華な室内に憧れを持ってしまいます。
設計は、皆様の暮らし方の問題だけではなく、
その家の持つ性能に合わせた設計が必要であり、その敷地に合わせたパッシブデザインも重要なわけです。
これらを掛け合わせて設計をしていくと、大まかにゾーニングしたものがどんどんと絞られていき、結果的にはこの家族がこの予算で、この敷地に建てる家はこれしかないといったところにたどり着くものです。
つまり、「暮らし方」「予算」「性能」「敷地」この4つのどれかが崩れると住みよい家にはならないのかな?と感じます。
分譲地を回っていてもいつもカーテンが閉めっぱなしの家。カーテンだけならまだしもシャッターさえも開かない家も多く見られます。
おそらく冬場にシャッターを閉めてみたら、室内の暖房の効きが全く違ったため、これはいいぞということになったのでしょう。
設計力はお客様から見てなかなか判断がつかない部分かも知れませんが、家づくりにおいて実はとんでもないほど差がある部分かと思います。
光熱費もどんどんと上がり、家で仕事をすることも増え、子どもたちの勉学もさらに必要になり、家族の絆も希薄になってきている。そういったことに危機感を感じながら、どうしたらこの家族を幸せにできるのか?ここがキーポイントになるのです。
豪邸に住んだから必ずしも住みやすいとは限らないのです。1億円の家でも寒い家は寒いし、動線が悪い家は悪いのです。
そのことをしっかりと考えて新築に臨みましょう!!
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