お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

建具屋さんの技術

 

建築の中でもっとも繊細な技術を要求されるのは、「建具屋さん」。建具とは、ようは「扉」や「窓」のことですね。

昨今はこれらの既成品を使うことがほとんどかと思いますが、アール津のような少し凝った建物をつくる際には規格サイズに合わないもの、デザインにこだわりたいもの、があり、それらは建具屋さんにオーダーすることになります。

 

ところが長年アール軍団の一員としてやってきた建具屋さんが、病に冒されて亡くなってしまい、残念ですが代わりを探さないといけません。

 

そこであちこちに聞き取りをしながら腕と人間性に優れた建具屋さんを選択していたわけですが、やっと代わりが見つかりました。

普通は建具屋さんという仕事は、木を削ったり切ったりすることが多いため、作業場の足元はゴミだらけとなるものですが、この建具屋さんは画像のとおりよく片付いています。これを見ただけで仕事ぶりがわかるというものです。

 

建具屋さんがどれほど繊細な仕事かというと、引き違い戸などがあった時、その四角い開口部が全て「矩(カネ)」と建築業界では言いますが、「直角」に合っていることは難しく、ほとんどが思うようにはいきません。

 

そのため既成品の扉では、その扉を閉めた際にできる隙間を隠すために「ドア枠」と呼ばれる戸を被せるように隙間を隠す縁が付いています。

ところが、建具屋さんがよく和室などにつける襖は、この隙間隠し枠が無く、柱にトンとつけるわけです。

 

そうすると、先ほどの「矩(カネ)」では無い四角い開口内にピタッと収まるように、長方形ではなく、時には台形、時にはもっと複雑な形状で扉を造作するわけですね。

それが合っていないと扉と柱の間に隙間が見えてしまいます。

 

つまり腕の良い大工と、腕の良い建具屋が揃ってこそ、こういった神業的な住宅ができるわけです。

 

かといって最近は、先に述べたドア枠のある新建材がほとんどで、しかも柱が丸見えでそこに扉をトンと付ける住宅(真壁)なんてあまり見かけません。

ほとんどが大壁と呼ばれる柱をプラスターボードの中に収めるやり方で仕上げます。

 

私はどうしても美しい住宅に憧れますので、腕の差は大切です。

 

特に建具屋さんという仕事は、自分が造った襖等を生涯お金ももらわずにお守することが一般的なのです。

木造住宅では傾きや反りは当たり前なのですが、そこもしっかりと見極めて、できるだけ呼ばれることの無いように仕上げる。自分の腕に責任を持つといった職人気質の最たる仕事です。

 

新しい職人(けっこうなお歳ですが...)に期待したいと思います。

 

 

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