昨日はM様におけるプラン提示を大成功ということでホッとし、机についたところ心臓を突き刺されたかのようなショックを受ける建築家平田大和先生が亡くなられたというお知らせが飛び込んできてしまいました。
先生は３～４年ほど前に癌を患ってしまい、内蔵を沢山取ってしまいましたが、それでも前を向いていつも笑顔で、まるで何ともないかのようにみえました。
これからはおまけでもらったような人生で、沢山のことが見えてきて、今仕事が楽しくて仕方ないと仰っていました。
次はいつ病が襲いかかるかわからないから、１日たりとも無駄にせず、目の前のことを一生懸命にやる、やり残すことが無いように体調を整えながら楽しみますよと話して下さいました。
「足元を見つめる家」の設計で津に来られた際も、お酒につきあえずすみませんと言いながら、普通に鰻重を美味しい美味しいと一人前ペロッと食べてくれた姿を思い出します。
いつも建築家は「野たれ死ぬか、成功するか」と話していましたが、見事に自邸も建築することができて、これからといったところだったかと思うと無念です。
家族にその自邸を残せたことだけは、優しい平田先生も安心して天国へと旅立つ事ができたのかな？と思います。
元々が私の大の友人である梶原清悟先生のご紹介で、「こんなにいい人間はいない、しかも設計は抜群で私が太鼓判を押します。」との推薦を受け、アール津まで足を運んでいただきました。
晩年は、梶原先生と一緒に大好きな山登りに励む平田先生の姿をSNSで見ていたので、体調もいいのかな？と安心していたところ、あまりにも急なお知らせに驚くしかありません。
梶原先生に連絡をとったところ、やはり彼は「最後の最後まで頑張りましたよ」との返事をいただき、言葉が出てきません。
「いい人から先に死ぬ」と昔から言われますが、その言葉どおりのことを体験してしまいました。先生は私よりも８歳も年下だったのに、無念だったことでしょう。生涯に一度大きな美術館でも設計したかったでしょうね。天国では、大きな世界に誇る美術館を設計して欲しいなと願います。
建築のプロとして建築を愛した平田先生に負けないように、私も１棟１棟全力で先生に誇れるような住宅を建てていきます。
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・2021.日本金属サイディング工業会施工例優秀賞受賞（全国ベスト6）
・2020.日本金属サイディング工業会施工例最優秀賞受賞（全国ベスト1）
・2015.R+house全国大会個人の部全国２位受賞
・2014.2015.R+house全国大会法人の部２年連続全国３位受賞
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