松阪市嬉野町H様邸ではリフォーム工事が始まりました。築年数が古い家では今とは工法が違いますので、「床が抜けそうにブワブワになってきた」でリフォームを決断される家が多いですね。
上の画像は、実際には活用しない「掃き出し窓」を「腰窓」へとつくり直しているところです。北面の窓は冷気を誘いますので、こうして必要なサイズへの変更を試みた方が良いこともあります。
従来の床工法は、根太と呼ばれる床板を支えるために渡す角材を使用し、その上に12mm厚の構造用合板を張ったものが多くみられました。この根太が弱くなり折れてしまうわけですね。
今よく使われるのは、剛床工法。根太を使用せず、下地の構造用合板を24mmにし、梁に直接留め付けますので、根太レス工法とも呼ばれています。
それでも従来の床工法には、躯体の施工精度に関係なく、根太の調整により床を水平にすることができるという利点がありました。
剛床工法でつくると、12mmの構造用合板と比較して、約3倍の強さを保ちますので、水平方向に対する力に強く、地震や台風によって歪みにくいという利点を持っています。
そして大引を受ける鋼製束（こうせいづか）は溶融亜鉛メッキなのでサビに強くシロアリを寄せ付けません。引張り・圧縮強度ともに2t以上ありますので、住まいの耐久性を高めるのです。
こちらはＬ型キッチンの取り替えになります。タカラスタンダードで発注し、ピッタリサイズにてオーダーしています。長年使い慣れたスタイルを変えずに、年齢を重ねてもお手入れがなるべく楽な商品をチョイスさせていただきました。
昔の家は、当然のようにタイルにて防水施工をしていましたが、そのタイルも全部壊しホーロー・キッチンパネルに取り替えます。
とても几帳面な施主様ですので、お掃除のしやすさに喜んでいただけそうです。
このようにちょっと難しいリフォームは、アール津ならではの知識と経験、デザイン力を活かすことにより、とても素敵な空間が出来上がります。
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