子どもの教育方法のひとつに「将棋」を習うといいと言われます。将棋のルーツは、古代インドのチャトランガというボードゲームと言われており、長い歴史の中で、西洋に渡ったのがチェス、一方アジア、中国、そして日本というように伝承されてそれぞれの国、地域の考え、文化が反映されたのが今の将棋になったと言われています。
藤井聡太君の活躍があり、その将棋が見直されているわけですが、子どもにどんな学びがあるのかを考えてみました。
将棋は、礼に始まり礼に終わります。対局を始める前の「お願いします」、負けた時の「負けました」、対局を終えた後の「ありがとうございました」。この3つの礼がきちんとできる。
特に将棋は「負けました」と言わないと対局が終わりません。どんどん強くなるためにも大切な言葉だと感じます。
また将棋は、友達とお話しをしながら、お菓子を食べながら(水分補給はOKです)、スマホを触りながらなど、ながらは禁止です。
つまり「相談しながら」も、もちろん厳禁。口を開くのは一局全てが終わった後、「感想戦」とよばれる対局のフィードバックのような時間の時だけです。
できそうでできないのが、「駒をマス目にきちんと入れる」ことですね。どの場所にどの駒があるのかを、きちんと相手に示すためですが、マス目の線の上に駒がかかっているだけでも、良いマナーとは言えないのできちんとした所作が身につきます。
将棋は、「待ったなし」と言われ、一度指した手をやり直してはいけません、1つの駒をつかみ、その駒から手を離したらもう二度と触れることができないのです。
人生でも自分から離れたものは簡単にやり直しができないといった覚悟が身につきます。
他には、必ず駒が全て足りているのか、数を確認してからしまう。といったマナーもあります。将棋は、1枚でも駒が無くなるとできなくなってしまうので、次に使う人が困らないよう駒をちゃんと揃った状態にしておくのです。
将棋を指したことが無い方もいるかと思いますが、新築を機に子どもが小学生になったら「将棋」を通して人生を学ぶのも良いことかと思います。
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