ウッドショックの影響もありながら、明日は何とかギリギリ樹種変更などもありますが、「受け入れる家」様の上棟にこぎつけることができました。
本当に大変な時代に遭遇してしまいました。
ニュース報道等もチラホラ見かけるようになりましたが、その中には「改善の方向にある」など、悪化している一方なのに何を根拠に…なんてデマ報道も沢山みかけます。
そのことは、こんなグラフを見れば明らかです。無いからこんなに金額上昇しているわけです。安価だった国産杉材がレッドウッド輸入材の価格を上回っている状況です。
ホームセンターで売っている羽柄材さえも、お一人何本などと購入制限をかけてきました。
皆様に注意してほしいのは、「うちはしっかり何棟分キープしてある」なんて言葉ですね。
建築会社が悪いわけではなく、材木屋等の話を鵜呑みにしているだけかも知れませんが、はっきり言って国内在庫の材木はもうありません。
材木屋等の営業マンは、プレカット材木といった200万円~300万円もする大きな金額の取引きが他社に逃げられるとまずいですから、当然「大丈夫です！」と答えるのです。
しかも、長年取引きいただいているので御社だけは特別にキープしてあります。などとほざきますが、それは年間300棟も1,000棟も建てているような特別な会社かと思いますので、三重県には存在しません。
現実に材木を運んでいる運送屋さんや、材木屋さんで働いている作業員に在庫はあるかと話を聞くと、「そんなん無いよ」と笑われます。
先日、こっそりとあるプレカット工場を覗いてきましたが、やはり在庫なんてそんなに持っている状況ではありませんでした。
今までと違い、他に材木を回されないように１棟１棟分をしっかりと梱包し、名前まで書かれ保管されていました。こんな状況は過去に見たこともありません。
プレカットし、削り出されて初めて名前が入るものでした。木などいくらでもあったのですね。
ウッドショックの影響は、６月から本格化していくでしょう。
今後の住宅購入予定者は、「家が建てられない・買えなくなる」可能性も十二分にあるでしょう。
私たちもいつ建築木材が、どのくらいの値段で仕入れられるか？先行き不透明な状態にあり、うかつに契約を取れません。
3,000万円でと約束し、プランニングや仕様決めを進めても、建築時にはもしかすると3,300万円必要になりましたと言わざるを得ない状況にあるかも知れないのです。
逆に、どうしても住宅を手に入れるコツは、早く間取り等のプランを決めて、工場予約ラインに乗せてしまうことです。
プレカット工場のシステムでは、本当はおそらくこのラインに乗った順番に予約が決まり材料が確保されていく仕組みだからです。
様子を見ていると、どんどんと遅れてしまい、実際の建築時には価格が高騰してしまったなんてことが起こりえる時代なのです。
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