「肩を寄せる家」様のお引渡し。7月に生まれたばかりの赤ちゃんも一緒にご参列頂きました。
玄関扉を開けるのに気持ちが重い家ではいけません。このドアを開けて帰宅することが楽しみになるような人生を送って欲しいなと思います。
このドアから一歩外に出れば、これからも様々な苦労もありますし、不慮の事故等に出会ってしまうこともあるかも知れません。一日一日が穏やかに無事に過ごせるように、お互いに精一杯の笑顔で送り出して下さいね。
私たちもこの家をつくるのに、様々な苦労がありました。帰宅してからも気になることがあり、深夜にスケールを持って家を飛び出し、間違いが無いか見に行ったこともあります。暑い季節だったので早朝から草むしりもしましたが汗でベタベタになり、自宅にUターンしたこともありました。
洗面台ひとつをつくるだけで、大工、左官屋、ガラス屋、水道屋、電気屋、クロス屋となんと６社が協力しないとできないものまで提案してしまいましたが、私たちの思い通りのものをこの連中はつくって下さいました。
なんと左右の隙間もゼロ収まり。鏡間に縦に入っている照明ももちろん造作。完成観賞会でもとても評判良く、嬉しかったですね。
この門構えも、通常の屋根勾配方向とは違うサイドの部分に設えたため、ああでもないこうでもないと、プレカット会議で１時間以上も討論しました。
上部と左右の厚みを揃え、スッキリとカッコ良くできましたが、木造建築を知っている人ならばどうやってつくったんだろう？と気になる部分かと思います。
昨晩は何とSNS等でこの画像を見た勉強熱心な建築会社４社から、問い合わせがありました（汗
これも大工と外壁屋による素晴らしい仕事です。
何だかんだ苦労しましたが、それもこれも今日この日を迎え、施主様の挨拶で涙を見た瞬間に全て吹っ飛びました。
皆で「いい現場やったな…、いい施主様やったな」という言葉があちこちで聞こえ、私も嬉しくなります。
完成観賞会に訪れたお客様を見ていると、やはりそんな技術の隅々に気づく方は少なくて、未だ「家の差は、職人の差」だということにも目がいっていない方がほとんどだと思います。
たまたまこのブログを見られた建築会社を検討中の方に声を大にして言いたいのですが、家は工務店やハウスメーカーがつくるものではありません。
あくまでも職人たちがつくりあげるのです。
CMや営業トークに騙されずに、職人を大切にする建築会社が本当に良い建築会社だということを心に留めて欲しいなと思います。
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・2014.R+house建築家が選ぶベストアドバイザー受賞
・2014.2015.R+house全国大会法人の部２年連続全国３位受賞
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