お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

許容応力度計算って難しい?

f:id:lien-house:20200704155209j:plain

「肩を寄せる家」様の配線打合せ

昨日の続きで…耐震性に関することを書きますが、

おそらく日本の80%以上の建築会社は、この「許容応力度計算」をしていないと言われています。

ではなぜ「許容応力度計算」の方が正確だと知りながら、簡易的すぎる「壁量計算」で済ませるのでしょうか?

 

ずばり!コストがかかるからですね。

いわゆる構造屋と呼ばれる構造計算事務所に依頼すると、20~30万円は必要になりますから、わざわざお金と時間と手間をかけて義務化されていない構造計算をやる必要はないと考えるのです。

 

そんな専門家が計算しないと出ないことなの?と思われるでしょう。

この計算には大きく3つのポイントがあり、簡単なものではありません。

 

1つ目のポイントは「外力の算定・設定」です。建物を構造計算するとき、「床にどの程度の荷重が作用するか」または「風圧力や積雪荷重、地震力はどの程度作用するのか」という外力を設定します。

 

この外力が分からないことには、次の計算に進むことができませんが、常時作用する荷重と、風圧、積雪、地震のように短期的に作用する荷重などを求めないといけないのです。

 

2つ目のポイントが、応力と応力度の算定となります。

 

先に求めた「外力」により、どのような応力状態になるのかを計算します。

工学系で勉強する「構造力学」は、「応力・応力度の算定」を行うために勉強したものですね。単純梁の曲げモーメントやせん断力の算定などを、ここで使うのです。

 

そして3つ目は、今度は部材の許容応力度を算定するのです。

許容応力度とは、部材に設定した「超えてはならない耐力」となります。

 

『応力度<許容応力度』

 

が成り立たないことには、部材の強度を超える負荷がかかることになり、問題がある設計となります。

 

建築では「長期許容応力度」と「短期許容応力度」を求めますが、許容応力度とひと口に言っても、許容曲げ応力度、許容圧縮応力度、許容引張応力度などがあり、1棟の家を建てるためには沢山の部材が必要ですから、その全てを求めるのは大変な作業となるわけですね。

 

それでも生涯住まわれる家を建てるわけですから、本当に必要なものは何かをしっかりと見極める必要があります。

この地震大国で、「許容応力度計算」を無視することはできないのです。

 

 

■アール津オフィシャルホームページ→ http://lien-house.com

 

 ご予約電話→059-229-7200(留守の際は転送されます)

メール→info@lien-house.com

※駐車場は、「居酒屋CINDY(津市乙部14-16 )」の「駐車場右寄(きりんビル側)」をご利用ください。

(受賞履歴)

・2020.日本金属サイディング工業会施工例全国最優秀賞受賞

・2014.R+house建築家が選ぶベストアドバイザー受賞

・2014.2015.R+house全国大会法人の部2年連続全国3位受賞

・2015.R+house全国大会個人の部全国2位受賞

・2014-2017.kitchenhouse納入実績4年連続全国1位受賞

---------------------------------------------------------------------------------

 

 ■建築何でも質問箱

匿名で結構です。お家のことで知りたいことがあれば、ご質問ください。

(質問に対する回答は、質問者が特定できないように配慮した上で、このブログに掲載させていただきます。)→info@lien-house.com

■合計57ご家族様のオーナーズ・ブログも好評です。
http://lien-house.com/

■「完全予約制」お客様との信頼関係の証!お客様の住んでいる家全棟公開中
ご予約はコチラ→http://form1.fc2.com/form/?id=758792


R+house津では、お客様の意に沿わない追客活動をすべて放棄します。
工務店とお施主様は相思相愛の関係でなければ良い家なんて建つはずもありません。
どうしてもアール津の家に住みたいと願われるお客様だけに資料等も送らせていただきます。ご了承くださいませ。