内外断熱一体打ちの基礎「HySTRONG工法」にて施工中。まもなく大工により墨出しがされ、グリッドポストが設置されていきます。
建築は積み木ですから、この「墨出し」作業を軽視すると、ガタガタの家になってしまいます。
「墨出し」は、実際の建築現場に実寸の設計図を書くようなものです。図面は通常1/50とか1/100とかで書かれていますが、これを1/1で描くわけです。
最近は、レーザー墨出し器とと呼ばれる「一直線のレーザーの光」で水平・垂直ラインを簡単に出せる電動工具がありますので、比較的容易になりました。
これにより、設置場所に多少の傾きがあっても関係なく、墨出し器のラインはいつも水平・垂直。 精度の高い墨出し作業が可能になります。
結局、大工の腕はこの水平・垂直の塊になるわけです。
引戸を閉めた際にピシャっと閉まるようにできるだけ垂直につくりますが、何せ相手が木ですから、反ったり曲がったりもしますので、そうはうまくいきません。
そこで昔は建具屋さんが扉の方でうまく調整し、造作してきたのですね。建具屋さんは大工の腕の善し悪しをすごくよく知っていますが、その話はご法度のようで絶対に口にはしません。
最近の建材は、MDFなどで作られたものが多く、しかもその取り合いの隙間の部分などは見えにくいような構造にてごまかしていますので、それほど気になることは減ったかと思います。
同時に建具屋さんの仕事も減っていったわけですね。
アール津ではこういった手作業を多用していますが、最近はこの建具屋、塗装屋、左官屋の仕事が必要のない家に、どんどんとかわってきています。
量販ハウスメーカー様が得意とする、あらかじめ工場で組み立てたユニットを使い、現場で建築する工法により建てられるプレハブ(プレファブリケーション(Pre-fabrication))住宅も多くなりました。
お金にものを言わせ、立地条件の良い土地を買い占めあちこちの土地に「建築条件」たるものを付けていることを多く見かけます。
この業界もロボットに食われる時代が近づいているということでしょうね...
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・2014.R+house建築家が選ぶベストアドバイザー受賞
・2014.2015.R+house全国大会法人の部2年連続全国3位受賞
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