お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

嫌われる施主(せしゅ)にならないために

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私たち建築会社も一生懸命に家づくりをしていますが、お金を出しているのは施主様ですから、施主様が言いたいことを言って当然なのですが、それが逆に良い家づくりの妨げになってしまうこともあります。

 

そこで施主様も職人達に嫌われないようにすることも大人として大切かと思います。

 

はっきり言って住宅の7割は職人の腕で決まるものです。どれだけ良い資材を揃えようと断熱・気密の数値が良かろうと、きちんとつくっていなければ、やがて破れます。

 

例えば、現場にてきちんと寸法を取り、コンピュータ刻みによる「プレカット階段」の資材を搬入したとします。

意外なことかも知れませんが、その階段の組み方についての組立図面はありません。また搬入された資材だけでは階段は組み立てられません。いや、組み立てられますが耐久性の高い丈夫なものはつくれません。

大工が自分のやり方で補強材を組込む仕組みなのです。

階段の裏側等を見れば大工がどんな思いで、どんな組み方をしたのかが一発でわかります。

 

嫌われる施主様のパターンとしては、現場にて直接職人等に追加・変更を依頼される方。職人というものは、「できるだけ良いものをつくりたい」としか考えていませんので、「わかりました!やっておきます!」と必ず返事が返ってきます。

 

しかし、その「やっておきます!」は必ず私たちに請求書が回ってきます。職人の「やっておく」はお金が発生して当たり前といった感覚なのです。

私も初めてこの業界に来た際に戸惑いました。何かを頼むと、やっておくと言いながら必ず請求書が来てしまい、ずいぶん喧嘩しましたが、それがこの業界の通常なやり方でした。

 

もちろん、そのことを理解していてお金を追加するつもりで依頼されるのでしたら問題はありません。

ただ、その場合も職人と私たちの連携がまずかったりすると、設計の意図が読めていなくて逆に使いにくくなったり、請求しないといけないお金を私たちも忘れていて嫌な思いをしてしまうなど、問題は発生しがちです。

やはり追加・変更は担当営業に伝えるべきなのです。

 

他のパターンとしては、工事途中に口を出される方ですかね。

施主様はもちろん自分の家が心配ですので、工事中にここの釘を忘れているんじゃないか?ここが止まっていないけど…なんて連絡が入ることがあります。

しかし、その大半が工事中。つまり、何かの理由や手順があり、後からする予定のところを連絡が入ります。

 

もちろんうちの職人は賢いから「すみません忘れていました。必ずやっておきます!」と答えるかも知れませんが、人間ができていない私が職人ならば「知っとるわ!そこは○○だから後からやるところやわ!」と言ってしまいそうになります(汗

人間ってやろうと思っていることを先に指摘されるとなぜか気分が悪く「今やろうと思ったところなのに…」なんてよくある話です。

 

もちろん職人も人間ですから上棟の際には忙しくて、ドリフトピンを打ち忘れているなんて箇所があったりします。しかし、そこはアール津なんて週に2回も私たちが巡回して確認していますし、ドリフトピンについても200本以上ありますが、後に図面を見て1本1本確認しています。(第三者検査機関のJIOもここは確認事項のひとつです)

私自身の目で見て確認していますから、他に類を見ない丸ごと5年半保証ができる仕組みがとれるのです。

 

また、「ここの木が割れているよ」とかの親切な連絡も入ることがありますが、もちろんきちんと見ています。

補強というよりも力の入らない箇所で単に当て物として打っただけの木など、割れていても将来永きに渡りそこに住まわれて何も問題が無い箇所であるから、そのままになっているだけです。

 

柱や梁などの構造材が割れているのも気になるかも知れませんが、わかりやすく言えば、無垢材は基本的には割れて当たり前です。


ところが日本人は、割れを極度に嫌いますから、割れないように加工しています。
例えば「背割り」という、切れ目を入れる加工です。
そうすることで割れようとする力を、一点に集めて、割れの入らない面を作り、それを見える側に使います。
そこまでしても、あくまでも自然の素材ですから、曲がったり、ねじれたり(大工は暴れるといいます)します。

昨今は、ほとんどが集成材なので、その心配も少なくなりました。

 

皆様も京都や奈良に訪問し、神社仏閣を観光された際には本物の木が露わになっている建物を沢山目にすると思いますので、よく見て下さい。

風雨にさらされても永きに渡り存在する「木」の素晴らしさを再認識できると思いますよ。

 

 

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(受賞履歴)

・2020.日本金属サイディング工業会施工例全国最優秀賞受賞

・2014.R+house建築家が選ぶベストアドバイザー受賞

・2014.2015.R+house全国大会法人の部2年連続全国3位受賞

・2015.R+house全国大会個人の部全国2位受賞

・2014-2017.kitchenhouse納入実績4年連続全国1位受賞

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