お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

お気に入りのもの

なんでもないデザインにみえて
ずっと手放せないもの、
あるある。


キッチンにある鍋だって、机上のペンだって、
気づくといつも同じものを使っている。
使い心地のいいものにはきっと理由がある。
よくできた椅子や暮らしの道具は
やっぱり、誰にとっても美しい。
そう考えると、心地よい家って、
計算された工業デザインのひとつなんだ。



ペットボトルの蓋に、回しやすいように溝があったり、
ハンドルのグリップに凹凸があったり、
それらには、必ず理由があり、人間工学的に計算されて作られています。
たかだかキャップの溝でも、その本数、深さ・・・
しっかりと考えられているわけです。


アトリエ建築家のつくる家もまったく同じ、
無駄なんてどこにもありません。
研ぎ澄まされた計算により、まるでよくできた工業デザインのような機能的で合理的な家が誕生するのです。
理由のないものは、何ひとつありません。
家の間取り、配置、使い勝手、すべてに理由が存在するのです。


今日訪れた建築中のRの家も2Fのごく普通の引き違い窓が、少し低い気がしました。大工さんに尋ねると、隣の家の窓の高さとずらしたためだそうです。
ちょっとした工夫で、コストも同じなのに、こんなことができるんだと感じました。
隣の家の窓の高さなど、Rの敷地調査ではきちんと調書で提出されます。
そこまで計画的にやらないと、いい家なんてできっこないのです。