お家のことを勉強するブログ

アール津からのお便り

流通コスト

日本の家は、お金がかかりすぎると言われています。
住宅を建てるための代表的なコストといえば、
工賃と材料費になりますが、他の先進国と比較してみれば明らかなように、日本では材料費=部材の値段が高いのです。

建築部材を調べてみると、
ヨーロッパなどでは、メーカーが提示する最終価格は工場出荷時の1,4〜1.6倍
つまり、10,000円の部材が工場を出荷されると、お手元に届く時には14,000円〜16,000円となります。
アメリカでは、1.3倍というのがその業界のルールです。

日本では、どうでしょうか?

なんと2倍〜3倍程度、つまり20,000円〜30,000円になるわけです。
もちろん、日本の部材が高くなるにはその理由があります。
それは流通過程で、数多くの中継ぎの手を経由しているからです。そして、そこには住宅業界ならではの条件も絡んできます。

これは、以前はどの業界でも同じでしたが、今は皆様、御存知のようにネット社会です。以前は、沢山仕入れて販売している会社が安かったため、大手量販店にどこも勝てなかったわけですが、今は違いますよね?
そう、何よりも安いのは、たった1個買うだけでも、流通の中間マージンを省いたインターネット販売です。

では、なぜ住宅業界では、同じことが起こらないのでしょうか?

もし、貴方が今商談中の工務店があるのならば、尋ねてみてください。
「建築資材の何割くらいを、インターネット仕入れしていますか??」
今の時代ですので、どこでも最低でも3割くらいの部材はネットによる直発注だと思いますが、もし3割も満たないならば、工務店の姿勢を疑ってください。


安くて、良いものを提供できるのが、優れた工務店であることは間違いございません。