パティーナ(Patina)という言葉を御存知でしょうか?
日本語で表現すると「経年変化の味わい」とでも言うのでしょうか。
使い込むほど味わいが増す。そういったことで、物に対する愛着が増していく。
経年変化を楽しむことを指しています。
飽きやすいと言われる日本人と違い、欧米ではこのパテーナを楽しむ文化が根付いているようです。
あのルイビトンやエルメスが売れるのは、カッコいいからという理由もあるでしょうが、
実は、その強固さに人気があり、大切にひとつの鞄を使いこむことがステータスなのです。
確かに、時間経過で価値が高まるもの経年変化で味のでるものなどありますよね?
私たちが若いころは、古着なんて考えもしませんでしたが、
今や古着は、若者に大人気でジーンズや皮製品などは、逆に古い方がプレミアがついたりするのです。
家の場合、飽きる飽きないに関わらず、長い年月をそこに住むことになります。
形あるものはどうしても劣化していきますが、どうせ劣化していくのならば
家も経年変化を楽しみたいものです。
Rでよく使われる「木」の外壁は、実は10年間塗装も何も必要のないものがよく使われているそうです。
メーカー保証も10年間ついています。
しかし、その色は元々の茶色から、経年変化によりシルバーグレーっぽく変化していきます。
これが自然なのです。
「パティーナ」なんとも響きの良い言葉ですよね?